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【第26回萩原朔太郎賞】中本道代さん『接吻』が受賞

第26回萩原朔太郎賞の選考会が9月3日に開催され、受賞作に決定しました。

 

第26回萩原朔太郎賞が決定!

第26回萩原朔太郎賞の受賞作が、次の通り決定しました。

 
■第26回萩原朔太郎賞
中本道代(なかもと・みちよ)さん
『接吻(せっぷん)』(思潮社)

 
受賞者の中本道代さんは、1949年生まれ。広島県出身。京都大学卒業。東京都在住。詩人。
1985年に現代詩ラ・メール新人賞、2009年に『花と死王』で丸山豊記念現代詩賞を受賞。主な詩集に『春の空き家』『四月の第一日曜日』『春分 vernal equinox』『黄道と蛹』など。

中本道代さんには、正賞として萩原朔太郎像(ブロンズ像)、副賞として100万円が贈られます。

 
選考委員は佐々木幹郎さん(詩人)、建畠晢さん(詩人・美術評論家)、松浦寿輝さん(詩人・小説家・東京大学名誉教授)、三浦雅士さん(文芸評論家)、吉増剛造さん(詩人)。
選評は、文芸誌『新潮』11月号に掲載されます。

 

萩原朔太郎賞について

萩原朔太郎賞は、前橋市が市制施行100周年を記念して、平成4年(1992年)に制定されました。前橋市と萩原朔太郎賞の会が主催。

前橋出身で、口語自由詩を確立し日本近代詩に大きな足跡を残した詩人・萩原朔太郎の業績を永く顕彰し、日本文化の発展に寄与するとともに、市民文化の向上に資することを目的とした賞で、現代詩における最も優れた作品に贈られます。毎年8月1日から翌年7月31日までに発表された作品を対象とします。

 

接吻
どこに行っても春先には不意に 喇叭水仙に会った けれど本当の喇叭水仙の咲く場所はわたしだけが知っていた (「喇叭水仙」) 生けるものたちに 「一番やさしいものが/太古の野原に咲き出していた」。 巡る季節、渦巻く音楽。広島での幼少期、父母の記憶、戦争の傷痕、何世代もの夢。 長い時間を包含し、生きるものたちの愛と痛みを見つめる。10年ぶりの新詩集。

 
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第26回萩原朔太郎賞の受賞者が決定いたしました。|前橋文学館
萩原朔太郎賞|前橋文学館

 


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