天野純希さん×西條奈加さん×澤田瞳子さん×蝉谷めぐ実さん×矢野隆さん〈ホラー小説集〉『歴屍(れきし)物語集成 畏怖』が刊行
天野純希さん・西條奈加さん・澤田瞳子さん・蝉谷めぐ実さん・矢野隆さんによるホラー小説集『歴屍(れきし)物語集成 畏怖』が中央公論新社より刊行されました。
5つの「畏怖」が、この国の歴史を塗り替える――。
【あらすじ】
歴史小説家たちが紡ぐ時代の違う五つの物語が、あるひとつの「怪異」で繋がる。読後に訪れるこの震えは、恐怖か、驚愕か――? 異端にして傑作の歴史小説集、ここに誕生。5つの「畏怖」が、この国の歴史を塗り替える。
<収録作>
◎矢野 隆さん「有我」 ――鎌倉時代、壱岐。元寇に抗う男に訪れたある異常。
◎天野純希さん「死霊の山」 ――室町時代、近江比叡山。霊峰に現れた狐憑きの正体は。
◎西條奈加さん「土筆の指」 ――江戸時代初期 中部地方。墓の土饅頭から土筆が生え……。
◎蝉谷めぐ実さん「肉当て京伝」 ――江戸時代後期、江戸市中。山東京伝の妻は、自らを「人魚」だという。
◎澤田瞳子さん「ねむり猫」 ――江戸時代末期、大奥。城内に現れる不可思議な病。
著者プロフィール
■天野純希(あまの・すみき)さん
1979年生まれ、愛知県名古屋市出身。愛知大学文学部史学科卒業後、2007年に「桃山ビート・トライブ」で第20回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『破天の剣』で第19回中山義秀文学賞、2019年『雑賀のいくさ姫』で第8回日本歴史時代作家協会賞作品賞、2023年『猛き朝日』で第11回野村胡堂賞を受賞。そのほかの著書に『乱都』『もろびとの空 三木城合戦記』『吉野朝残党伝』など。
■西條奈加(さいじょう・なか)さん
1964年生まれ、北海道出身。2005年に『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2012年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、2015年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞。近著に『無暁の鈴』がある。
■澤田瞳子(さわだ・とうこ)さん
1977年生まれ、京都市出身。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士課程前期修了。専門は奈良時代仏教制度及び、正倉院文書の研究。2010年『孤鷹の天』で小説家デビュー。同作により第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。2012年『満つる月の如し』で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞ならびに翌年の第32回新田次郎文学賞を受賞。著書に『若冲』(第9回親鸞賞受賞)、『腐れ梅』『火定』『落花』など。
■蝉谷めぐ実(せみたに・めぐみ)さん
1992年生まれ、大阪府出身。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。22020年『化け者心中』で第11回小説 野性時代 新人賞を受賞し、デビュー。2021年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。2022年に刊行した『おんなの女房』で第10回野村胡堂文学賞と第44回吉川英治文学新人賞を受賞。
■矢野隆(やの・たかし)さん
1976年生まれ、福岡県出身。2008年『蛇衆』にて第21回小説すばる新人賞、2018年福岡市文化賞を受賞。痛快な戦闘シーンと大胆な歴史解釈で注目を集める気鋭。近著に『とんちき 耕書堂青春譜』『戦百景 長篠の戦い』『さみだれ』などがある。
![]() | 歴屍物語集成 畏怖 天野 純希 (著), 西條 奈加 (著), 澤田 瞳子 (著), 蝉谷 めぐ実 (著), 矢野 隆 (著) |
◆「改革で大切なのは、人の心を変えること」木下昌輝さん『秘色の契り』が刊行 | 本のページ
◆累計160万部突破記念!「5分シリーズ」とホラー界の新鋭・梨さんがコラボ『5分後に取り残されるラスト』が刊行 | 本のページ
◆矢樹純さん〈戦慄の家族図鑑〉『血腐れ』が刊行 | 本のページ
◆雨穴さん『変な絵』を相羽紀行さんがコミカライズ!単行本第1巻が刊行 | 本のページ