本のページ

SINCE 1991

「恐山の禅僧」南直哉さん〈後ろ向き人生訓〉『苦しくて切ないすべての人たちへ』が刊行

「恐山の禅僧」こと南直哉さんの著書『苦しくて切ないすべての人たちへ』が新潮社より刊行されました。

 

「ブラタモリ」にも登場! 恐山の禅僧が説く、心の重荷を軽くするメッセージ

本書には、「生きているだけで、大仕事」を合言葉に、悩み苦しみながら生きている人たちに向けた30のメッセージを収録。

「仕方なく、適当に生きる」
「万事を休息せよ」
「死んだ後のことは放っておけ」

…など、心の重荷を軽くする後ろ向き人生訓です。

 
死者に会うために辺境の霊場を訪れる人々、逸話だらけの修行時代、よい宗教とわるい宗教など、仏教の智慧をベースに、人々の苦しみの根源である「生老病死」に本音で寄り添います。

【書籍内容紹介】

この世には、自分の力ではどうしようもないことがある。そのことに苦しみ切なく感じても、「生きているだけで大仕事」と思ってやり過ごせばいい――。「仕方なく、適当に」「万事を休息せよ」「死んだ後のことは放っておけ」など、心の重荷を軽くする後ろ向き人生訓。死者を求め辺境の霊場を訪れる人々、逸話だらけの修行時代、よい宗教とわるい宗教、親ガチャや苦の正体――恐山の禅僧が“生老病死”に本音で寄り添う。

 

本書の構成

 
第一章 恐山夜話
お似合いの場所――「霊場恐山」について/後ろ向き人生訓/テレビのトラウマ/「赦す自分」を赦す/名器の霊

 
第二章 禅僧の修行時代
修行道場の怪獣/親しき仲にもポリティクス/「コミュ力」に必要な本当のこと/「ま、いいか」の精神/お布施はこわい/我が良き友よ/忘れる勇気――年齢を忘れよ。過去を忘れよ。自分を忘れよ。

 
第三章 お坊さん、らしくない。
「老師」はつらいよ/見かけは問題/私の「諸行無常」/禅と宇宙/住職の地獄耳/猫と草履の禅問答――「真理」への欲望/育成の困難

 
第四章 よい宗教、わるい宗教
よい宗教、わるい宗教/「宗教2世」と「カルト2世」/「自己カルト」だったのかもしれない。/「教祖」になれない

 
第五章 苦と死の正体
行先の心配/「親ガチャ」をゆるせないか/ゼロ思考――万事を休息せよ/「苦」の正体――覚めない夢、破れる現実/死んだ後のことは放っておけ/貧学道――「所有」という錯覚/命の種――「あなたがそこにいてくるだけでいい」

 

著者プロフィール

南直哉(みなみ・じきさい)さんは、禅僧。恐山菩提寺院代(住職代理)、霊泉寺住職。1958年生まれ、長野県出身。早稲田大学第一文学部卒業。1984年、出家得度。曹洞宗大本山・永平寺での修行生活を経て、2005年より恐山へ。

2018年『超越と実存』で第17回小林秀雄賞を受賞。著書に『老師と少年』『恐山 死者のいる場所』『正法眼蔵 全新講』など。

 

 
【関連】
試し読み | 南直哉 『苦しくて切ないすべての人たちへ』 | 新潮社
お坊さんらしく、ない。 | 南直哉 | 考える人 | 新潮社

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です