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「第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」候補作が決定

日本文学振興会が、第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞の候補作を発表しました。また、読者によるネット投票を3月28日15時より受け付けます。

 

「第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」候補作

第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞の候補作は、次の通りです。

 
■第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞 候補作

『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(上間陽子さん/太田出版)
『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』(清武英利さん/講談社)
『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(ブレイディ みかこさん/みすず書房)
『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』(堀川惠子さん/講談社)
『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(森功さん/文藝春秋)

 
日本文学振興会では、3月28日15時から4月24日0時まで、同会のウェブサイト上で、一般読者からの投票を募ります。

読者からの票と大宅賞委員会の票を集計し、その結果を参考に選考顧問・後藤正治さん(ノンフィクション作家)立ち会いのもと5月9日に大賞授賞作を決定します。

また読者投票でもっとも多くの票を集めた作品に、「読者賞」が授与されます。

大賞および読者賞授賞作は『文藝春秋』7月号(6月9日発売)にて発表されます。

 

大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞について

大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞の前身となる大宅壮一ノンフィクション賞は、大宅壮一さんの業績を記念して1970年に設立。各年の優れたノンフィクション作品を表彰する文学賞です。公益財団法人日本文学振興会が主催し、株式会社文藝春秋が運営。日本のノンフィクション界で最も長い歴史を持ち、新進ノンフィクション作家の登竜門でした。

これを2017年にリニューアルし、対象期間に発表されたノンフィクションの中からもっとも優れた作品を顕彰する賞へと変更。名称も現在の「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」に改め、過去に大宅賞の受賞経験がある方の作品も選考の対象になりました。さらに新たな試みとして、読者によるネット投票も実施することになりました。

 

裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)
沖縄の女性たちが暴力を受け、そこから逃げて、自分の居場所をつくりあげていくまでの記録。

 
石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの
『しんがり 山一證券 最後の12人』『プライベートバンカー カネ守りと新富裕層』などで知られる著者の最新書き下ろし。今回の舞台は警視庁捜査二課。2001年に発覚した外務省機密費流用事件、官邸・外務省を揺るがせたこの事件を掘り起こしたのは名もなき刑事だった。
容疑者は、着服したカネで次々と愛人を作り、競走馬を何頭も所有する外務省の「ノンキャリの星」。地道な裏付け捜査と職人技を駆使した取り調べ、そして容疑者と刑事の間に生まれる不思議な人間関係。
機密費という「国家のタブー」に触れてしまった二課刑事(ニカデカ)たちを待っていたのは――。
人間の息遣いが聞こえるヒューマン・ノンフィクションの誕生

 
子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
「政治は議論するものでも、思考するものでもない。それは生きることであり、暮らすことだ。」
英国移民で一児の母でもある保育士ライターが放つ、渾身の一冊。

 
戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇
演劇界を襲った検閲、蹂躙、拷問の時代。被爆直後の広島へ圧倒的な描写で迫る。舞台で輝きつづけた魂の交錯。

 
悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞
最高権力者の「腹心の友」が掴み取った52年ぶりの獣医学部新設。そのレールを誰が敷き、そこで何が起きていたのか―徹底取材で核心に迫る。

 
【関連】
第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞 読者によるネット投票が3月28日15時スタート!|公益財団法人日本文学振興会

 


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