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第71回日本推理作家協会賞の候補作が決定

第71回日本推理作家協会賞の候補作が決定しました。

 

「第71回日本推理作家協会賞」候補作

「長編および連作短編集部門」「短編部門」「評論・研究部門」の各候補作は次の通りです。

 
■長編および連作短編集部門 候補作

『いくさの底』(古処誠二さん/KADOKAWA)
『インフルエンス』(近藤史恵さん/文藝春秋)
『Ank : a mirroring ape』(佐藤究さん/講談社)
『かがみの狐城』(辻村深月さん/ポプラ社)
『冬雷』(遠田潤子さん/東京創元社)

 
■短編部門 候補作

「ただ、運が悪かっただけ」(芦沢央さん/『オール讀物』11月号掲載)
「火事と標本」(櫻田智也さん『サーチライトと誘蛾灯』収録/東京創元社)
「理由」(柴田よしきさん『アンソロジー 隠す』収録/文藝春秋)
「偽りの春」(降田天さん/『野性時代』8月号掲載)
「階段室の女王」(増田忠則さん『三つの悪夢と階段室の女王』収録/双葉社)

 
■評論・研究部門 候補作

『ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド』(浅木原忍さん/論創社)
『アガサ・クリスティーの大英帝国 名作ミステリと「観光」の時代 』(東秀紀さん/筑摩書房)
『本格ミステリ戯作三昧 贋作と評論で描く本格ミステリ十五の魅力』(飯城勇三さん/南雲堂)
『乱歩と正史 人はなぜ死の夢を見るのか』(内田隆三さん/講談社)
『昭和の翻訳出版事件簿』(宮田昇さん/創元社)

 
なお、最終選考は4月26日に行われる予定です。

 

日本推理作家協会賞について

日本推理作家協会賞は、日本推理作家協会が主催する文学賞です。前年に発表された推理小説の中で最も優れた作品に授与されます。

第71回日本推理作家協会賞の選考委員は、「長編および連作短編集部門」が垣根涼介さん、長岡弘樹さん、深水黎一郎さん、藤田宜永さん、麻耶雄嵩さん、「短編部門」および「評論・研究部門」があさのあつこさん、逢坂剛さん、大沢在昌さん、黒川博行さん、道尾秀介さん。

受賞者には、正賞として名入り腕時計が、副賞として賞金50万円が贈られます。

 

いくさの底
戡定後のビルマの村に急拵えの警備隊として配属された賀川少尉一隊。しかし駐屯当日の夜、何者かの手で少尉に迷いのない一刀が振るわれる。敵性住民の存在が疑われるなか、徹底してその死は伏され、幾重にも糊塗されてゆく―。善悪の彼岸を跳び越えた殺人者の告白が読む者の心を掴んで離さない、戦争ミステリの金字塔!

 
インフルエンス
「あのね。よく聞きなさい。昨日、団地で男の人が殺されたの」知っている。わたしが殺したのだ。母は続けてこう言った。「警察に里子ちゃんが連れて行かれたの」友梨、真帆、里子。大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見える。傑作長編エンタテインメント。

 
Ank: a mirroring ape
2026年、多数の死者を出した京都暴動(キョート・ライオット)。
ウィルス、病原菌、化学物質が原因ではない。そしてテロ攻撃の可能性もない。人類が初めてまみえる災厄は、なぜ起こったのか。
発端はたった一頭の類人猿(エイプ)、東アフリカからきた「アンク(鏡)」という名のチンパンジーだった。

我々はどこから来て、どこへ行くのか――。人類史の驚異の旅(オデッセイ)へと誘う、世界レベルの超絶エンターテインメント!!

 
かがみの孤城
あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

 
冬雷
大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。しかし義弟の失踪が原因で、家族に拒絶され、真琴と引き裂かれ、町を出て行くことになったのだ。葬儀に出ようと故郷に戻った代助は、町の人々の冷たい仕打ちに耐えながら、事件の真相を探るが…。

 
ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド
連城三紀彦という特異な、そしてその特異性を見落とされてきた作家が遺していった作品群。第16回本格ミステリ大賞・評論・研究部門受賞作を大幅加筆した決定版!

 
アガサ・クリスティーの大英帝国: 名作ミステリと「観光」の時代 (筑摩選書)
「ミステリの女王」アガサ・クリスティーはまた「観光の女王」でもあった。その生涯を「ミステリ」と「観光」を軸に追いながら大英帝国の二十世紀を描き出す。

 
本格ミステリ戯作三昧―贋作と評論で描く本格ミステリ十五の魅力
本書では、本格ミステリのさまざまな作家やテーマに、贋作と評論の二方向から切り込んでみました。本書に収められた贋作は、すべて“評論的な贋作”、つまり、作家や作品に対する考察を小説の形で表現したものなので、切り込むことができたわけです。そして、カップリングされている評論は、その贋作を生み出す基となった論か、贋作を書くことによって深まったり生まれ変わったりした論をまとめたものです。それでは、贋作と評論を両輪にして、本格ミステリをめぐる冒険を楽しんでください。

 
乱歩と正史 人はなぜ死の夢を見るのか (講談社選書メチエ)
江戸川乱歩と横溝正史。日本探偵小説界に燦然と輝く二つの巨星。大正の“消費と欲望”文化と“抑圧と監視”社会の微妙な均衡のなか、世の中に浸透していく“透き見=探偵趣味”に呼応するように『新青年』を始めとする雑誌を中心に探偵小説は盛り上がりを見せる。密室のトリックから猟奇的作品、少年冒険譚へと幅を拡げる乱歩。編集者から作家へ、本格探偵小説家へ転回していった正史。二人の交流と作品を分析し、近代探偵小説の系譜を概観する。

 
昭和の翻訳出版事件簿
激動の昭和という時代を一人の出版人として生きぬき、日本の翻訳出版の礎を築いた著者。その目に映った戦前・戦中・戦後の翻訳出版にまつわる数々の事件の真相とは、いったい何だったのか?名前のあがる人物370余名、書籍・雑誌約250冊、出版社100余。国内・国外の翻訳出版にまつわる法律や事件に関する年表と、読み付き人名索引、事項索引を巻末に。

 
【関連】
日本推理作家協会

 


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