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“ネット歌枕”を使ってTikTokで短歌を作ろう!「ネット歌枕発掘プロジェクト」を開催

公益財団法人角川文化振興財団は、ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」の協力のもと、ネット世代への短歌普及活動として、「ネット歌枕発掘プロジェクト」を開催中です。

 

ネット歌枕とは?

「歌枕(うたまくら)」とは聞きなれない言葉かもしれませんが、学校では、「伝統的に和歌によく詠まれる地名」という意味で習ったのではないでしょうか。しかし、本来の歌枕という言葉にはもっと広い意味があります。

 
本来の歌枕とは、フェリス女学院大学文学部日本語日本文学科の谷知子教授によると「一首の歌の中で一定の共通のイメージを持ち、歌を詠むための重要な歌語」を指していたのです。さらに分かりやすい言葉で表すと、和歌における「お題としてのキーワード」のようなものであるとも言えるでしょう。

現代では、和歌や歌枕は学校でも習う高尚な伝統文化に思えますが、古代の人々にとっては、もっと暮らしに身近な娯楽やコミュニケーションツールであったはずです。

 
今回、角川文化振興財団は、現代の代表的な娯楽であるネットの中にも「お題としてのキーワード」としての古代の「歌枕」に相当する文化があるはずだと考え、人気ショートムービープラットフォーム「TikTok」の中で自然発生している流行語に着目しました。

「なぁぜなぁぜ」や「チグハグ」や「千円ちょうだい」や「きゅんです」などです。これらは“現代における歌枕”と言えるのではないでしょうか。

角川文化振興財団はTikTokの協力の元、これらを「ネット歌枕」と名付け、ネット世代への短歌の普及活動として、「ネット歌枕」を使った短歌を募集することにしました。

 

「ネット歌枕発掘プロジェクト」概要

本プロジェクトは2024年3月14日(木)から4月25日(木)までの7週間にわたって行われます。

歌人で俳人の堀田季何(ほった・きか)さんが本プロジェクトの監修を担当し、また、1週間に一度、ネットに投稿された短歌の中から、「ネット歌枕」というテーマに相応しい現代的な短歌を選出します。

堀田季何さん

堀田季何さん

 
TikTokではこのプロジェクトに合わせて短歌投稿用の専用フォームを作成し、#tanka(https://www.tiktok.com/tag/tanka) #ネット歌枕(https://www.tiktok.com/tag/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E6%AD%8C%E6%9E%95) の特設ページを開設。

また、ネット歌枕アンバサダーとして西村博之さんが就任し、毎週、自らネット歌枕を使った短歌を一首詠み、ネット上で発表します。開催期間に、西村さんのXのアカウントから、突然にオリジナルの短歌がポストされても驚かないでください。

 
人気若手歌人の青松輝(あおまつ・あきら)さんが、堀田季何さんのアシスタントとして、ネットに投稿された短歌の作者とのコミュニケーションなどをSNS上で展開し、このプロジェクトを盛り上げます。青松さんは西村博之さんへの短歌指導も担当します。

青松輝さん

青松輝さん

このプロジェクトの内容については、「短歌」2024年4月号(3月25日発売)でも紹介されるほか、プロジェクトで選出された作品と、プロジェクトで選出された「ネット歌枕」の一覧、および開催期間中に紹介させていただいた作品と、その中からの選ばれた最優秀作品について、「短歌」2024年7月号(6月25日発売)で発表いたします。

また、このプロジェクトで紹介させていただいた短歌の作者の方へは角川文化振興財団とTikTokより記念品を贈呈いたします。

 
〈プロジェクトスケジュール〉

2024年3月14日(木)~4月25日(木) 「ネット歌枕発掘プロジェクト」開催
3月25日(月) 「短歌」2024年4月号にプロジェクト紹介記事掲載
4月26日(金) 最優秀作品の選考
5月25日(土) 最優秀作品の発表
6月25日(火) 「短歌」2024年7月号にプロジェクトの結果について特集記事掲載

 

「ネット歌枕発掘プロジェクト」参加方法

「TikTok」または「X」でハッシュタグ「#tanka」(必須)と「#ネット歌枕」(任意)をつけた短歌を投稿するだけ。短歌には「ネット歌枕」に相応しいキーワードが入っているものとします。キーワードは、ネット上である程度の知名度があれば、どのようなものでもかまいません。

 
古来の歌枕では地名が多く使われていましたが、ネット歌枕では“知名”があればいいものとします。また、ハッシュタグ「#tanka」のみがつけられた短歌は、本プロジェクトに参加する意図のないものも含まれますが、作者の了承を得られたもののみ選出します。

詳細は「ネット歌枕発掘プロジェクト」公式note(https://note.com/netutamakura)をご覧ください。

 
〈各賞と記念品について〉

◆開催期間中に毎週紹介される「今週の一首」 各1名(全7週間)
「短歌」2024年7月号掲載
Amazonギフト券2万円
TikTokオリジナルグッズ

◆最優秀作品 1名
選出された作品の額縁付き書(揮毫 堀田季何)
「短歌」2024年7月号より1年間分
Amazonギフト券10万円
TikTokオリジナルグッズ

次点 若干名
「短歌」2024年7月号より1年間分
Amazonギフト券5万円
TikTokオリジナルグッズ

 

青松輝さんが作った「ネット歌枕」短歌

【きゅんです】
ポケットから、トランクから、星から、天国から、一千光年ぶんのきゅんです

【チグハグ】
〈ちぐはぐはぐハグして解り合える〉なら、なんで今こうなってんだろう

【ひろゆき】
うそはうそであると見抜ける人でないと(誰かを愛するのは)難しい。

【なぁぜなぁぜ】
さっきまで金曜の夜だったのにもうすぐ月曜日 なぁぜなぁぜ?

 

短歌 2024年4月号
角川文化振興財団 (編集)

 
【関連】
ネット歌枕発掘プロジェクト公式|note

 


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