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原田ひ香さん〈粋で美味しい人生の物語〉『定食屋「雑」』が刊行

『三千円の使いかた』や『ランチ酒』のヒット作で知られる原田ひ香さんの小説『定食屋「雑」』が双葉社より刊行されました。

 

商店街の古びた定食屋を営むのは、70代と30代の女ふたり――嬉しい日も、大変な日も、変わらずあなたをお迎えします。

商店街の古びた定食屋「雑」を切り盛りする女店主の「ぞうさん」は70代。そこでひょんなことからアルバイトすることになった30代の沙也加。個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる、ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語です。

 
【あらすじ】

真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていた。しかしある日突然、夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味つけの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老いた女店主の“ぞうさん”がいた。夫の真意を探るため、沙也加はこの定食屋「雑」でアルバイトすることになり――。

個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切りひらく勇気に胸を打たれる。

 
〈いち早く本書を読んだ書店員さんから絶賛の声が続々!〉

「もっと読みたいけれど、きっとここがベストな腹八分目の読後感。なんて幸せな読書時間だろう。面白い本を読んだあとの満足感は、美味しいものを食べたあとの幸福感に似ている」
――未来屋書店明石店 大田原牧さん

「『美味しい』顔が見たいから心のこもった料理を作れるように、人との繋がりも互いを思いやり自分らしくいられる関係がいつまでも続いていくことを願いたい。また原田ひ香さんの優しさに触れた気がした」
――あおい書店富士店 望月美保子さん

「人とのかかわりが下手な人に『それでも何とかなる。大丈夫!』とそっと背中を美味しいご飯と共に押してくれ寄り添ってくれる。ホッコリすると同時にお腹すいたー!」
――TSUTAYA WAYガーデンパーク和歌山 中江敬子さん

「面白くておいしくてイッキ食いしてしまいました。日々生活しているとしんどい時、アレが食べたい、コレを食べようと思い、味わってまた明日がんばろうとなれる時がある。この本も読んだ人がそんな風になれる作品だったと思いました」
――本と文具のBSさんわ 山田由樹さん

「形を変えても受け継がれていくものを、温かく見守りたい……。不思議な癒しを与えてくれる小説だ」
――本の王国グループ 宮地友則さん

 

著者プロフィール

原田ひ香(はらだ・ひか)さんは、1970年生まれ、神奈川県出身。2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞、2007年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞を受賞。

『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『三千円の使いかた』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『図書館のお夜食』『喫茶おじさん』、「ランチ酒」「三人屋」シリーズなど著書多数。

 

定食屋「雑」
原田 ひ香 (著)

 


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