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『歌われなかった海賊へ』刊行記念!逢坂冬馬さん×雪下まゆさんオンライントークイベントを開催

逢坂冬馬さん著『歌われなかった海賊へ』(装画:雪下まゆさん)

逢坂冬馬さん著『歌われなかった海賊へ』(装画:雪下まゆさん)

逢坂冬馬さんがナチスの支配するドイツで生き、体制に反抗した少年少女を描く『歌われなかった海賊へ』(早川書房)の刊行を記念して、著者の逢坂冬馬さんと装画を担当した雪下まゆさんによるオンライントークイベントが12月22日(金)に開催されます。

 

1944年、ナチ体制下のドイツ――「究極の悪」に反抗した少年少女の物語『歌われなかった海賊へ』

2021年11月、第11回アガサ・クリスティー賞を受賞して刊行された逢坂冬馬さんのデビュー作『同志少女よ、敵を撃て』は、翌年の2022年本屋大賞を受賞し、累計50万部を突破するベストセラーになりました。

 
『同志少女よ、敵を撃て』では狙撃手となった少女たちの目線から独ソ戦を描いた著者が、新作『歌われなかった海賊へ』ではナチスの支配するドイツで生き、体制に反抗した少年少女を描きます。装画を手がけるのは、前作と同じく雪下まゆさん。登場キャラクターの4人を描いています。

 
監修は『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波書店)の共著者としても話題の、甲南大学文学部教授・田野大輔さんが担当しています。

デビュー作から一貫して“語られなかった歴史”に光を当てる逢坂冬馬さんの次なる代表作です。

 
<あらすじ>

「隣の町に、ナチスの強制収容所があると知ったら、あなたはどうしますか?」

ナチ・ドイツの抑圧に反抗した少年少女の物語。

1944年、ヒトラーによるナチ体制下のドイツ。密告により父を処刑され、居場所をなくしていた少年ヴェルナーは、エーデルヴァイス海賊団を名乗るエルフリーデとレオンハルトに出会う。彼らは、愛国心を煽り自由を奪う体制に反抗し、ヒトラー・ユーゲントにたびたび戦いを挑んでいた少年少女だった。ヴェルナーらはやがて、市内に敷設されたレールに不審を抱き、線路を辿る。その果てで「究極の悪」を目撃した彼らのとった行動とは。
差別や分断が渦巻く世界での生き方を問う、歴史青春小説。

 
【エーデルヴァイス海賊団とは】

第二次大戦時、ナチ体制下唯一の青少年組織であるヒトラー・ユーゲントに反抗して、全国で自然発生的に生まれた少年少女たちのグループ。反戦ビラを作成したり、ヒトラー・ユーゲントに喧嘩を仕掛けたり、違法な外国のラジオを聴くなどの活動を展開した。

 

『歌われなかった海賊へ』刊行記念 逢坂冬馬さん×雪下まゆさんオンライントークイベント 開催概要

今回のイベントでは、逢坂冬馬さんと雪下まゆさんが、『同志少女よ、敵を撃て』『歌われなかった海賊へ』の執筆や装画制作秘話、「社会への違和感を小説/アートの面からどう表現していくか」などについて語り合います。

■開催日時:2023年12月22日(金)19:00~20:30
※後日、アーカイブ配信も予定

■場所:オンライン配信(Zoomウェビナー)

■定員:最大500名

■料金
◎配信視聴チケット:1,000円(税込)
◎『歌われなかった海賊へ』書籍付きチケット:2,420円(税込)

★詳細&申込み:https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2023-12-08-170821.html

 

登壇者プロフィール

 
■逢坂冬馬(あいさか・とうま)さん

著者近影 (c)Hiroshi Hayakawa

著者近影 (c)Hiroshi Hayakawa

1985年生まれ、埼玉県出身。明治学院大学国際学部国際学科卒業。2021年『同志少女よ、敵を撃て』で第11回アガサ・クリスティー賞を受賞しデビュー。同作で2022 年本屋大賞、第9回高校生直木賞を受賞した。

2023年に、ロシア文学者であり実姉の奈倉有里さんとの対談本『文学キョ―ダイ!!』が刊行された。

 
■雪下まゆ(ゆきした・まゆ)さん

1995年生まれ。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。アーティスト/ファッションデザイナー。

写実的でありながら、個性的なデフォルメとラフなタッチを残した画風で人気を集める。逢坂冬馬さん『同志少女よ、敵を撃て』、浅倉秋成さん『6人の嘘つきな大学生』、福田和代さん『梟の一族』、辻村深月さん『傲慢と善良』、山下紘加さん『クロス』など多数の書籍の装画を担当。また、2020年に立ち上げたファッションブランド 「Esth.」のデザイナーを務める。

 

歌われなかった海賊へ
逢坂 冬馬 (著)

1944年、ナチス体制下のドイツ。父を処刑されて居場所をなくした少年ヴェルナーは、体制に抵抗しヒトラー・ユーゲントに戦いを挑むエーデルヴァイス海賊団の少年少女に出会う。やがて市内に建設された線路の先に強制収容所を目撃した、彼らのとった行動とは?──本屋大賞受賞第一作。

 
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