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【2022年本屋大賞】 逢坂冬馬さん『同志少女よ、 敵を撃て』が受賞

「2022年本屋大賞」が決定!

「2022年本屋大賞」が決定!

「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」を決める「2022年本屋大賞」の受賞作が決定しました。

 

「2022年本屋大賞」が決定!

2022年本屋大賞では、一次投票には全国の483書店より書店員627人、二次投票では322書店、書店員392人がノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。順位は次の通りです。

 
【ノミネート作品 順位】

大賞:逢坂冬馬さん『同志少女よ、 敵を撃て』(早川書房)

2位:青山美智子さん『赤と青とエスキース』(PHP研究所)

3位:一穂ミチさん『スモールワールズ』(講談社)

4位:朝井リョウさん『正欲』(新潮社)

5位:浅倉秋成さん『六人の嘘つきな大学生』(KADOKAWA)

6位:西加奈子さん『夜が明ける』(新潮社)

7位:小田雅久仁さん『残月記』(双葉社)

8位:知念実希人さん『硝子の塔の殺人』(実業之日本社)

9位:米澤穂信さん『黒牢城』(KADOKAWA)

10位:町田そのこさん『星を掬う』(中央公論新社)

 
大賞を受賞した逢坂冬馬(あいさか・とうま)さんは、1985年生まれ。埼玉県所沢市出身、横浜育ち。埼玉県さいたま市在住。明治学院大学国際学部国際学科卒業。本書で昨年8月に「第11回アガサ・クリスティー賞」を受賞しデビュー。同年11月に単行本が刊行され、発売わずか1カ月で第166回直木賞にノミネートされました。2021年12月には紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2022」の第1位を受賞しています。

 
<『同志少女よ、敵を撃て』あらすじ>

独ソ戦、女性だけの狙撃小隊がたどる生と死。

1942年、モスクワ近郊の農村に住む少女セラフィマの暮らしは、急襲したドイツ軍によって突如奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親をはじめ、村人たちが惨殺されたのだ。自らも殺されそうになったその時、赤軍の女性兵士イリーナに命を救われる。“戦いたいか、死にたいか”──そう問われたセラフィマは、母を撃ったドイツ人狙撃手への復讐を果たすべく、イリーナが教官を務める中央女性狙撃訓練学校で、一流の狙撃兵になることを決意する。同じような境遇で家族を喪い、闘うことを選んだ4人の女性狙撃兵とともに訓練を重ねながら、やがてセラフィマは、独ソ戦の決定的な転換点の一つとなるスターリングラードの前線へ向かうことに。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

 

翻訳小説部門はソン・ウォンピョンさん×矢島暁子さんが2度目の受賞!

2022年本屋大賞の翻訳小説部門の結果は次の通りです。

 
1位:ソン・ウォンピョンさん『三十の反撃』(訳:矢島暁子さん/祥伝社)

2位:ホリー・ジャクソンさん『自由研究には向かない殺人』(訳:服部京子さん/東京創元社)

3位:カズオ・イシグロさん『クララとお日さま』(訳:土屋政雄さん/早川書房)

 
今回、2020年に『アーモンド』で翻訳小説部門を受賞したソン・ウォンピョンさんと訳者・矢島暁子さんのコンビによる2度目の受賞となりました。

 

 
著者のソン・ウォンピョン(Sohn Won-pyung)さんは、ソウル生まれ。多数の短編映画の脚本、演出を手掛け、「シネ21 映画評論賞」、「科学技術創作文芸・シナリオシノプシス部門」を受賞。2020年には長編映画監督作品「侵入者」が公開に。文壇デビュー作となった長編小説『アーモンド』(2017)は、第10回チャンビ青少年文学賞を受賞。続いて出版された本作『三十の反撃』(2017)は、第5回済州4・3平和文学賞を受。邦訳版『アーモンド』(訳:矢島暁子訳/祥伝社)で2020年本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞。

訳者の矢島暁子(やじま・あきこ)さんは、学習院大学文学部卒業。高麗大学校大学院国語国文学科修士課程で国語学を専攻。訳書に『アーモンド』のほか、チョ・ナムジュさん『ミカンの味』(朝日新聞出版)、イ・コンニムさん『世界を超えて私はあなたに会いにいく』(KADOKAWA)、イ・ギュテさん『韓国人のこころとくらし――「チンダルレの花」と「アリラン」』(彩流社)、キム・エランさんほか『目の眩んだ者たちの国家』(新泉社)、洪宗善さんほか『世界の中のハングル』(三省堂)など。

 

発掘部門「超発掘本!」は吉村昭さん『破船』に決定!

本屋大賞「発掘部門」〈超発掘本!〉は、「ジャンルを問わず、2020年11月30日以前に刊行された作品のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選び、さらにその中から、これは!と共感した1冊を実行委員会が選出し〈超発掘本!〉として発表」されるものです。

 

今回、記録文学の第一人者・吉村昭さんが海からやってきた疫病の恐怖を描いた異色の長編小説『破船』(新潮文庫)が〈超発掘本!〉に選出されました。

 

本屋大賞について

本屋大賞は、出版不況の中、「商品である本と、顧客である読者を最も知る立場にいる書店員が、売れる本を作っていく、出版業界に新しい流れをつくる、ひいては出版業界を現場から盛り上げていけないか」という趣旨で設立され、「NPO法人 本屋大賞実行委員会」が運営。書店(オンライン書店を含む)の書店員の投票によってノミネート作品および受賞作が決定されます。

 
【発表会 動画】

 

 

同志少女よ、敵を撃て
逢坂 冬馬 (著)

キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞ノミネート、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞候補作
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介!
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作

三十の反撃
ソン・ウォンピョン (著), 矢島暁子訳 (著)

2020年本屋大賞翻訳小説部門第1位『アーモンド』の著者が放つ待望の第2弾!
すべての人に勇気をくれる傑作。第5回 済州4・3平和文学賞受賞作品

『アーモンド』が人間という存在そのものへの問いかけだとすれば、『三十の反撃』は、どんな大人になるかという問いへの答えである。
ーーーソン・ウォンピョン

1988年ソウルオリンピックの年に生まれ、三十歳になった非正規職員のキム・ジへ。
88年生まれに一番多い名前「ジヘ」と名付けられた彼女はその名の通り、平凡を絵に描いたような大人になっていく。
大企業の正社員を目指すジヘの前に現れたのは、同じ年の同僚ギュオク。
彼の提案する社会への小さな反撃を始めることになったジヘは、自信を見つめなおし、本当にしたかったことを考えるように。
そして、ついに「本当の自分」としての一歩を踏み出すことになるーー。
世の中という大きな壁と闘うすべての人に贈る、心温まるエール!

破船 (新潮文庫)
吉村 昭 (著)

二冬続きの船の訪れに、村じゅうが沸いた。しかし、積荷はほとんどなく、中の者たちはすべて死に絶えていた。骸が着けていた揃いの赤い服を分配後まもなく、村を恐ろしい出来事が襲う……。嵐の夜、浜で火を焚き、近づく船を坐礁させ、その積荷を奪い取る――僻地の貧しい漁村に伝わる、サバイバルのための異様な風習“お船様”が招いた、悪夢のような災厄を描く、異色の長編小説。

 
【関連】
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