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西加奈子さん5年ぶり最新短編小説集『わたしに会いたい』が刊行

西加奈子さんの5年ぶりとなる最新短編小説集『わたしに会いたい』が集英社より11月2日に刊行されます。

 

異例の初版部数大幅上乗せ!初版部数は3万部上乗せして7万部に

集英社は、9月に『わたしに会いたい』の発売決定を発表、表題作「わたしに会いたい」の全文公開も開始しましたが、以来、書店への予約注文が殺到。予想をはるかに超える問い合わせが寄せられたため、急遽初版部数を3万部上乗せしました。

 
<発売前に本書を読んだ書店員の皆さんからの熱い応援の声>

心の奥底に封印しているもの、表に出せないでいるものを、この一冊がこっぱみじんにしてくれました。そして、どこまでも、自分を大切にしようと語りかけてくる。この本を1人でも多くの人に読んでもらいたい。
――紀伊國屋書店天王寺ミオ店 木曽由美子さん

ハイタッチしたくなった。やり場のない感情を受け止めてくれたようで。私が私であることを思いっきり肯定してくれたようで。きっと私は事あるごとにこの本を開くと思う。自分らしく生きていくために。
――未来屋書店宇品店 山道ゆう子さん

一編読むごとに、共感と共に、怒り、傷付き、打ちのめされた。この歪んだ現実を突きつけられる覚悟のない者は読むべからず。そう言いたくなるほどの威力のある短編集だった。
――東京旭屋書店新越谷店 猪股宏美さん

自身の身体や心に遠慮なく視線が突き刺さる。そしてどこへも持っていけない怒りと痛みに心がひりひりする。時々感情を上手に表現できないかもしれない。でも正直に生きる自分は決して間違っていない。声を上げ手を挙げ続ける物語の力に勇気づけられた。
――大盛堂書店駅前店 山本亮さん

西さんからの、両手じゃ抱えきれないほどたくさんの言葉のプレゼントに、泣き、笑い、そして強く生きる勇気をもらった。永く読みつがれてほしい物語だ。
――明屋書店喜田村店 高橋杏奈さん

 
この他にも全国の書店員様から沢山の感想、メッセージが寄せられており、SNS、特設サイト等で順次紹介されていきます。

また、特設サイトでは、各短編小説の紹介動画を公開中です。『わたしに会いたい』には、コロナ禍以前の2019年より、著者の乳がん発覚から治療を行った2022年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。毎週金曜日に、各短編小説の紹介動画をアップしています。

★特設サイト:https://lp.shueisha.co.jp/imissme/

 

『わたしに会いたい』内容紹介

西加奈子さんがすべての人に贈る、8つのラブレター。
この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。
「わたし」の体と生きづらさを見つめる珠玉の短編小説集。

 
わたしを生きるための言葉。
#Imissme
――わたしに会いたい。

西加奈子さんの直筆メッセージ

西加奈子さんの直筆メッセージ

 
【収録作品】

「わたしに会いたい」――ある日、ドッペルゲンガーの「わたし」がわたしに会いに来る。

「あなたの中から」――女であることにこだわる「あなた」に、私が語りかける。

「VIO」――年齢を重ねることを恐れる24歳の私は、陰毛脱毛を決意する。

「あらわ」――グラビアアイドルの露(あらわ)は、乳がんのためGカップの乳房を全摘出する。

「掌」――深夜のビル清掃のアルバイトをするアズサが手に入れた不思議な能力とは。

「Crazy In Love」――乳がんの摘出手術を受けることになった一戸ふみえと看護師との束の間のやり取り。

「ママと戦う」――フェミニズムに目覚めたママと一人娘のモモは、戦うことを誓う。

「チェンジ」(書き下ろし)――デリヘルで働く私は、客から「チェンジ。」を告げられる。

 

著者プロフィール

西加奈子さん 撮影:中川真人(CUBISM)

西加奈子さん 撮影:中川真人(CUBISM)

西加奈子(にし・かなこ)さんは、1977年、イラン・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府で育つ。 2004年に『あおい』でデビュー。

2007年『通天閣』で織田作之助賞、 2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、2015年に『サラバ!』で直木賞を受賞。著書に『さくら』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『ふる』『まく子』『i』『おまじない』など多数。本年4月に刊行した、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8か月間を克明に描いた初のノンフィクション『くもをさがす』が話題。

 

 
【関連】
『わたしに会いたい』西加奈子|集英社

 


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