【第59回谷崎潤一郎賞】津村記久子さん『水車小屋のネネ』が受賞
中央公論新社は8月21日、第59回谷崎潤一郎賞の受賞作を発表しました。
第59回谷崎潤一郎賞が決定!
第59回(令和5年)谷崎潤一郎賞の選考会が8月21日に行われ、池澤夏樹さん、川上弘美さん、桐野夏生さん、筒井康隆さん、堀江敏幸さんの選考委員5名による審査の結果、次の通り受賞作が決定しました。
<第59回谷崎潤一郎賞 受賞作品>
津村記久子(つむら・きくこ)さん
『水車小屋のネネ』(毎日新聞出版)
受賞者の津村記久子さんは、1978年生まれ、大阪市出身。2005年『マンイーター』(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、2009年『ポトスライムの舟』で芥川賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、2013年『給水塔と亀』で川端康成文学賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2017年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』 でサッカー本大賞、2020年『給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)』(ポリー・バートン訳)でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞。近著に『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『うどん陣営の受難』など。
なお、選評は10月10日発売の『中央公論』11月号に掲載される予定です。贈賞式は10月19日に都内で開催。
谷崎潤一郎賞について
谷崎潤一郎賞は、中央公論新社が創業80周年を記念して、1965年に創設した文学賞です。明治・大正・昭和を通じて、幅広いジャンルで活躍した谷崎潤一郎の業績にちなみ、「時代を代表する優れた小説・戯曲」を顕彰します。
受賞者には正賞として記念品、副賞として100万円が授与されます。
水車小屋のネネ 津村 記久子 (著) 誰かに親切にしなきゃ、 18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉 助け合い支え合う人々の 装画:北澤平祐 |
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