新潮新人賞受賞作家・中西智佐乃さん初単行本『狭間の者たちへ』が刊行
2019年に「尾を喰う蛇」で第51回新潮新人賞を受賞した中西智佐乃さんのデビュー作『狭間の者たちへ』が新潮社より刊行されました。
高瀬隼子さん推薦! 新潮新人賞受賞作家・中西智佐乃さんのデビュー作『狭間の者たちへ』
第51回新潮新人賞「尾を喰う蛇」でデビューした中西智佐乃さんの初単行本は、老人に暴力をふるう介護士を描いた同作と、痴漢加害者を主人公にした最新作「狭間の者たちへ」を収録した小説集です。
二作とも、現代社会を象徴する暴力の加害者心理を、高解像度で描いた意欲作です。著者の中西智佐乃さんは大阪在住。二作とも大阪が舞台となっています。
芥川賞受賞作家・高瀬隼子さんは、「読んでいて苦しい。目を背けたい。しんどい。だけどこの作品を読めてよかった。」と評しています。
【あらすじ】
保険営業所に勤める藤原は、通勤電車で見かける少女に日々「元気」をもらっていた。ある日、同じ少女を盗撮する男との奇妙な交流が始まり――。
痴漢加害者の心理を容赦なく晒す表題作と、介護現場の暴力を克明に刻む新潮新人賞受賞作を収録。愚かさから目を背けたいのに一文字ごとに飲み込まれる、弩級の小説体験!
著者プロフィール
著者の中西智佐乃(なかにし・ちさの)さんは、1985年生まれ、大阪府出身。同志社大学文学部卒業。2019年「尾を喰う蛇」で新潮新人賞を受賞しデビュー。
2021年「祈りの痕」を発表、女性労働者の連帯を描いた作品として話題になる。2023年、三作目となる「狭間の者たちへ」を発表。『狭間の者たちへ』が初の単行本。
狭間の者たちへ 中西 智佐乃 (著) 高瀬隼子氏推薦! 痴漢加害と介護現場のリアルを抉り出すブルドーザー小説集 |
【関連】
▼試し読み | 中西智佐乃 『狭間の者たちへ』 | 新潮社
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