『空想地図帳』刊行記念!今和泉隆行さん×石川初さん×三土たつおさんトークイベントを開催
今和泉隆行さん著『空想地図帳 架空のまちが描く世界のリアル』が学芸出版社より刊行されました。これを記念して、本屋B&Bにて、今和泉隆行さんと石川初さん、三土たつおさんによるトークイベント「空想地図の味わい方」が7月18日(火)にオンライン&リアル開催されます。
『空想地図帳 架空のまちが描く世界のリアル』について
【本書の概要】
最高密度のジオフィクション!
緻密な描き込みと専門知識に裏づけられた、20人を超える作者のリアルな空想地図を紹介。
目を奪われるもよし、描いてみるもよし。都市と地理のダイナミクスが見えてくる。
リアルすぎる架空の地図「空想地図」を読み解けば、現実の都市・地域の姿が見えてくる。作者たちの緻密な描き込みに目を奪われるもよし、実際に描いてみるもよし。空想と現実を行き来しながら、地理・歴史・都市計画の専門知識に裏づけられた描画・修正のプロセスを追えば、地図の読み方・都市の見方が奥深く理解できる!
【目次】
第1部 空想地図を読み解く
1-1 広範囲を見渡す地図帳・道路地図
1.北神公国連邦[作:立雪譚] …地形と交通網で地域の全体像をつかむ
2.城栄国[作:想像地図の人] …鉄道、道路、水域のみが描かれた道路地図から見る国全体の大きな地図
1-2 地形や建物の表現が緻密な地形図
3.楠崎市[作:呼鈴] …都市部と山間部の描写が鮮やかな20万分の1地勢図で地形や都市圏の全体像を視覚的につかむ
4.泉原市[作:まのいち] …いくつもの川から見えてくる平野や段丘の成り立ちを地形図で眺める
5.白戸町[作:sightaw] …山間部の街道の要衝の町で地形図と都市地図の表現を見比べる
6.鷹津市[作:りーべ] …日本に似て非なる六州帝国の首都。小さな港町が、ここ100年で大都市化!?
7.鉾沢市[作:faraway places] …山間部の小都市で交通インフラと工業の発展を読み解く
1-3 都市や交通の情報が詰まる都市地図
8.富井市・石松町[作:しぞ~かおでん] …交通と工業で都市化した、伊豆半島の西部に浮かぶ半架空の島
9.多奈崎市[作:Rano] …日本的な地方都市の中心地と郊外の事情が鮮やかに読み取れる、県庁所在地
10.高見市[作:shintama] …旧街道が集まる都市が、どのように現代の都市化を果たしたかを都市地図から読む
11.成元市[作:275きろぼると] …城下町から工業地帯、新旧さまざまな住宅地まで、幅広い都市の様相を見る
12.芳丸市[作:275きろぼると] …大都市郊外の都市計画や大規模な宅地開発を、都市地図から読み解く
1-4 その他の地図
13.多米市[作:志歌寿ケイト] …土地の区割りを細やかに記録し、街の歴史が読み解ける地図
14.関央市郊外[作:地理人] …農村集落の形をとどめたまま、住宅が増えた地方の都市郊外
15.玄武市郊外[作:地理人・ウラカシ] …1970~80年代に造成された、農地が広がる都市郊外の新興住宅地
16.笹羽市・金坂[作:森下洋平] …民間作成の古地図で江戸時代から明治時代への都市の変化を眺める
<コラム(1)>空想地図の歴史I ~数百年の歴史がある密室趣味
<コラム(2)>空想地図の歴史II ~ネットがもたらした空想地図の共有
<コラム(3)>空想地図の世界的進化 ~海外の空想地図と空想都市の進化形
<コラム(4)>空想地図作者が考えること ~人はなぜ空想地図を描くのか
第2部 描き替わる中村(なごむる)市の空想地図
2-1 中村市を読み込む
(1)中心市街地 …地図から賑わいが見えてくる
(2)周辺の小さな街 …街の空気感の違いを見る
(3)市街地の変化(1)…城下町から近代都市へ
(4)市街地の変化(2)…戦後から高度成長へ
2-2 中村市はどう描かれたか
<空想測量会議> 識者とともに中村市を検証する
第1回 地形編 ゲスト:羽佐田紘大
第2回 歴史編 ゲスト:重永瞬/小林護
第3回 都市計画編 ゲスト:三文字昌也/上原翔
<コラム>中村市の存在する世界 ~中村市周辺の多くは未確定
第3部 空想地図を描いてみる ~描いて分かる都市と地理~
・空想地図を描き始める
・描く上での縮尺や架空度
・作者の技術向上のための空想地図塾
<空想地図塾>
・課題(1) 町丁目界
・課題(2) 都市の不規則な区画
・課題(3) 耕地整理と宅地化
・課題(4) 新旧の街道
・課題(5) 急傾斜と緩傾斜
<コラム>空想地図を描くツール
<著者・今和泉隆行(いまいずみ・たかゆき)さん プロフィール>
1985年生まれ、通称「地理人」。7歳の頃から空想地図(実在しない都市の地図)を描き、大学生時代に47都道府県300都市を回って全国の土地勘をつける。空想地図は現代美術として各地の美術館で展示された他、テレビドラマやゲームの舞台の空想地図製作・監修も行う。
著書に『みんなの空想地図』(白水社、2013)、『「地図感覚」から都市を読み解く 新しい地図の読み方』(晶文社、2019)、『どんなに方向オンチでも地図が読めるようになる本』(大和書房、2019)、『考えると楽しい地図』(くもん出版、2022)。
★中村市の地図が閲覧できるサイト「空想都市へ行こう!」:http://imgmap.chirijin.com/
トークイベント「空想地図の味わい方」開催概要
今回のイベントでは、『空想地図帳』著者・今和泉隆行さんと、慶應義塾大学環境情報学部教授で今和泉さんの空想地図の「第一発見者」石川初さん、ライターで『街角図鑑』著者の三土たつおさんが、本書で紹介された空想地図に加えて、本書で紹介できなかった空想地図も多様な切り口で紹介し、さらには今後の空想地図の可能性について語ります。
■開催日時:2023年7月18日(火)19:30~21:30 (19:00オンライン開場)
■場所:本屋B&B(東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F) + オンライン(Zoom)
■参加方法:以下のいずれかのチケットを購入してください。
◎来店参加(数量限定・1ドリンク付き):2,750円(税込)
◎書籍つき来店参加:2,750円+書籍『空想地図帳 架空のまちが描く世界のリアル』2,750円(いずれも税込)
◎配信参加:1,650円(税込)
◎サイン入り書籍つき配信参加:1,650円+書籍『空想地図帳 架空のまちが描く世界のリアル』2,750円(いずれも税込)
◎サインなし書籍つき配信参加:1,650円+書籍『空想地図帳 架空のまちが描く世界のリアル』2,750円(いずれも税込)
※「書籍つき配信参加」の場合、書籍はイベント後の発送となります。
★詳細&申込み:https://bookandbeer.com/event/bb230718a_kusouchizu/
空想地図帳 :架空のまちが描く世界のリアル 今和泉 隆行 (著) リアルすぎる架空の地図「空想地図」を読み解けば、現実の都市・地域の姿が見えてくる。作者たちの緻密な描き込みに目を奪われるもよし、実際に描いてみるもよし。空想と現実を行き来しながら、地理・歴史・都市計画の専門知識に裏付けられた描画・修正のプロセスを追えば、地図の読み方・都市の見方が奥深く理解できる! |
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