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東京藝大の授業から生まれた型破りな美学の入門書『東京藝大で教わるはじめての美学』が刊行

世界文化社は〈基礎から身につく「大人の教養」〉シリーズより、川瀬智之さん著『東京藝大で教わるはじめての美学』を刊行しました。

 

抽象的な概念も、授業さながらの語り口とわかりやすい図解で解説

絵を見るとはどういうことなのか?
絵を見る人は何を見ているのか?
その人の中では何が起こっているのか?

――美や芸術についての哲学的な問いを扱う学問が美学です。

 
本書は、東京藝術大学ではじめて美学に触れる学生を対象とした授業のうち、20世紀フランスの思想家を取り上げた回を選び、その絵画論をわかりやすい図解と実際の芸術作品を使って紹介します。「絵を見ること」の意味をじっくり考え、絵画の見方が変わる一冊です。

本書では6人の美学者や哲学者の原典を引用し、それに解説を加えるという形式で話が展開されます。中には抽象的で難解な考え方も扱いますが、やさしく具体的な例え話も交え、実際の授業さながらの語り口で読み解いていきます。また読者の理解を促すため、抽象的な概念は可能な限り図解にすることを試みています。

 

名作絵画も多数掲載。美学者が唱える作品の見方をビジュアルで展開

本書では、美学の理論に沿う形で有名な芸術作品も多数登場します。

美学者たちは、それらの作品のどこを見て何を評価していたのか? 話に出てくる名作絵画を取り上げ、見かたのポイントをわかりやすくビジュアル化しています。

 

本書の構成

序章

第1章 絵画は想像力を抑えるのか? ――アランの想像力論

第2章 美しいのはイマージュなのか? ――サルトルの絵画論

第3章 絵の響きとは何か? ――メルロ=ポンティの絵画論

第4章 美的対象とは何か? ――デュフレンヌの絵画論

第5章 絵画のリズムとは何か? ――マルディネの絵画論

第6章 絵画における見えないものとは何か? ――アンリの絵画論

終章

 

著者プロフィール

川瀬智之(かわせ・ともゆき)さんは、東京藝術大学教授。1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程美学芸術学専攻修了。博士(文学)。専門は20世紀フランス美学。

著書に『メルロ=ポンティの美学 芸術と同時性』(青弓社、2019年)がある。

 

東京藝大で教わるはじめての美学 (基礎から身につく「大人の教養」)
川瀬 智之 (著)

絵の見方が変わる! 東京藝大の授業から生まれた型破りな美学の入門書

 


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