恩田陸さん『鈍色幻視行』とその作中作『夜果つるところ』がダブル重版!
集英社から2か月連続で刊行された恩田陸さんの『鈍色幻視行』とその作中作『夜果つるところ』の重版が決定しました。
恩田陸のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』とその作中作『夜果つるところ』がダブル重版決定!
『鈍色幻視行』は15年の連載期間を経たミステリ・ロマン大作。そして『夜果つるところ』は、『鈍色幻視行』に登場する作家・飯合梓が遺した“呪われた小説”という位置づけである作中作の単行本化。「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦作です。
どちらも独立した物語ながら、2冊あわせて読むと作品の世界観をより深く堪能できます。
また『夜果つるところ』は単行本では珍しいリバーシブルカバー仕様。恩田陸さんと飯合梓、「二人の作家」の存在を味わうことができる、紙の本ならではの仕掛けが施されています。著者とデザイナーの思いの詰まった装丁をぜひ覧ください。
『夜果つるところ』は7月20日頃から、『鈍色幻視行』は7月31日頃から重版分が店頭に並ぶ予定です。
★特設サイト:https://lp.shueisha.co.jp/ondariku/
※体験まんが、登場人物紹介などを掲載。
<恩田陸さん インタビューPV>
『鈍色幻視行』『夜果つるところ』作品概要
■『鈍色幻視行』
撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は、関係者が一堂に会するクルーズ旅行に夫・雅春とともに参加した。船上では、映画監督の角替、映画プロデューサーの進藤、編集者の島崎、漫画家ユニット・真鍋姉妹らを始めとする、『夜~』にひとかたならぬ思いを持つ面々が、梢の取材に応えて語り出す。次々と現れる新事実と新解釈。旅の半ば、『夜~』を読み返した梢は、ある違和感を覚えて――。
■『夜果つるところ』
遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで……。
謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。
『鈍色幻視行』の登場人物たちの心を捉えて離さない、美しくも惨烈な幻想譚。
著者プロフィール
著者の恩田陸(おんだ・りく)さんは、1964年生まれ、宮城県出身。1992年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作に選出された『六番目の小夜子』でデビュー。
2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、2017年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と本屋大賞を受賞。ミステリ、ホラー、SFなど、ジャンルを越えて多彩な執筆活動を展開する。
他の著書に、『スキマワラシ』『灰の劇場』『薔薇のなかの蛇』『愚かな薔薇』『なんとかしなくちゃ。青雲編』など多数。
鈍色幻視行 恩田 陸 (著) 謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。 |
夜果つるところ 恩田 陸 (著) 執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、完全単行本化。 【リバーシブル・カバー仕様】 |
【関連】
▼恩田 陸 最新作、2カ月連続刊行『鈍色幻視行(にびいろげんしこう)』(5月26日発売)『夜果つるところ』(6月26日発売)集英社
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