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辻村深月さん〈コロナ禍をくぐり抜けきたすべての人に寄り添う物語〉『この夏の星を見る』が刊行

辻村深月さんの最新長編小説『この夏の星を見る』がKADOKAWAより刊行されました。

また、本書の刊行を記念して、物語の世界をさらに楽しめるオリジナルグッズを完全受注生産することが決定し、予約の受付もスタートしました。

 

離れていても空はひとつ。全国の中高生たちは天文活動を通じてつながっていく。

2018年本屋大賞を受賞した『かがみの孤城』(ポプラ社)で少年少女たちの孤独に寄り添い、多くの共感を呼んだ辻村深月さん。本作品は、子供から大人まで、コロナ禍をくぐり抜けきたすべての人に寄り添い、そして、一歩踏み出す力をくれる感動作です。

 
【あらすじ】

2020年春、コロナ禍で登校や部活動が次々と制限される中、全国の中高生は複雑な思いを抱えていた。茨城県の高校二年生、亜紗(あさ)。渋谷区の中学一年生、真宙(まひろ)。長崎県五島列島の旅館の娘、円華(まどか)。それぞれに天文活動に出会った生徒たちは、オンライン会議を駆使して、全国でつながっていく。望遠鏡で星をつかまえるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」開催の次に彼らが狙うのは――。

コロナ禍でままならない思いをしたすべての人に贈る感動作!

★特設サイト:https://kadobun.jp/special/tsujimura-mizuki/kono-hoshi/

 
<「この星」3つの注目ポイント>
※「この星」は本書の略称です。イラスト:スカイエマさん

1.コロナ禍
『この夏の星を見る』の物語は2020年春、新型コロナウイルス流行によってイベントや部活動が制限されていた時期から幕を開ける。未知の感染症だからこその不安や葛藤、行き違いの中で少年少女はどんな風景を見るのか。

2.天体望遠鏡
作中では17世紀後半に発明された筒のない「空気望遠鏡」、高さを変えずに横から覗き込むことができる「ナスミス式望遠鏡」など様々な望遠鏡が登場。亜紗たちは自作の望遠鏡作りに挑む。

3.スターキャッチコンテスト
自作の天体望遠鏡で星を見る活動。制限時間内にどれだけ多くの星を見つけられたか(キャッチできたか)を競う。日本各地に散らばった中高生たちは、スターキャッチコンテストを通じて、さらに大きな目標を捉えるが――。

 

辻村深月さん監修のスペシャルグッズが登場!

『この夏の星を見る』の刊行を記念して、物語の世界をさらに楽しめるオリジナルグッズを完全受注生産にて販売します。物語のイメージでデザインされたネックレスや、天体観測にも持っていけるポーチ&スマホストラップセットなど、著者と一つずつ相談しながら作り上げたグッズは必見です。

 
■予約期間:2023年6月28日(水)~2023年7月31日(月)

★詳細ページ:https://kadobun.jp/special/tsujimura-mizuki/kono-hoshi-goods/

 

著者初のガイドブック『Another side of 辻村深月』には「この星」スピンオフ短編小説も収録

3月に刊行された辻村深月さん初のガイドブック『Another side of 辻村深月』には、『この夏の星を見る』のスピンオフ短編小説が収録されています。

『Another side of 辻村深月』では、初となる宮部みゆきさん、伊坂幸太郎さんとの特別対談、39作に及ぶ全作品解説インタビュー、人気作家・クリエイターによるエッセイなども収録されています。

 

著者プロフィール

辻村深月(つじむら・みづき)さんは、1980年2月29日生まれ、山梨県出身。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。

2011年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で直木三十五賞を受賞。2018年には『かがみの孤城』で本屋大賞第1位に。

主な著書に『凍りのくじら』『スロウハイツの神様』『V.T. R. 』『ハケンアニメ!』『島はぼくらと』『朝が来る』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『嘘つきジェンガ』などがある。

 

この夏の星を見る
辻村 深月 (著)

この物語は、あなたの宝物になる。

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。

哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。

Another side of 辻村深月
辻村 深月 (著)

書下ろし短編収録! 辻村深月作品を生み出す裏側、教えます。

書き下ろし短編、宮部みゆき・伊坂幸太郎との特別対談、全作品解説インタビュー――唯一無二の小説を生み出し続ける辻村深月の裏側を徹底解剖。ファン必読の1冊、誕生!

【内容紹介】
<新規収録>
書下ろし短編小説「薄明の流れ星」
書籍未収録短編「影踏みの記憶」
著者による全作品解説インタビュー
特別対談 宮部みゆき 伊坂幸太郎
新刊『この夏の星を見る』(2023年6月刊行予定)紹介書評 吉田大助
エッセイ 浅倉秋成 一穂ミチ 呉勝浩 白尾悠 武田綾乃 成井豊 吉野耕平
論考 朝宮運河 千街晶之 東畑開人
トリビュートイラスト 雁須磨子 木村風太 山田章博ほか

<再録>
対談 朝井リョウ あずまきよひこ 幾原邦彦 羽海野チカ 大島てる 大槻ケンヂ 中村義洋 藤田貴大 藤巻亮太 松坂桃李 松本理恵
師弟問答with綾辻行人
辻村深月の100問100答
大山のぶ代さんにお会いした日(文:辻村深月)
文庫解説『あとは野となれ大和撫子』『田舎の紳士服店のモデルの妻』『ののはな通信』『ψの悲劇』
etc

 
【関連】
辻村深月『この夏の星を見る』特設 | カドブン
辻村深月『この夏の星を見る』刊行記念 オリジナルグッズ特設サイト | カドブン

 


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