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Amazonオーディブル〈オーディオファースト〉第6弾!古内一絵さん書き下ろし小説『百年の子』を石田ひかりさんが朗読

オーディオブック及び音声コンテンツ制作・配信サービス「Amazonオーディブル(Audible)」は、古内一絵さんの新作書下ろし長編『百年の子』の配信をスタートしました。朗読を務めるのは、俳優の石田ひかりさんです。

 

古内一絵さんによる「子ども、女性、母と子の人生」を描いた人間賛歌『百年の子』

本作『百年の子』は、Audibleで先行して楽しむことができるオリジナル小説であり、最初に音声形式で提供される「オーディオファースト作品」です。

「オーディオファースト作品」を配信するプロジェクトはAudibleと出版社との共同プロジェクトとして2021年にスタートし、これまでに5作品がリリースされました。『百年の子』は今後、小学館から書籍としても発売予定です。

 
『百年の子』は、学年誌というメディアを通して、子どもカルチャーの軌跡を辿る仕事小説でもあり、戦前~戦中~戦後の生き生きとした文化史を追うスケールの大きな大河小説です。

母と子の愛情や、働く女性の自立、反戦の声もつぶさに描かれた、読む者を引き込む人間賛歌。登場人物それぞれの丁寧に描かれた人物造形、時代を映す活き活きとした会話の数々、弱い者に寄り添う優しい視線・・・・・・・。人々の心を掬い取る達人・古内一絵さんが「本当に書きたかったテーマ」と語った著書を石田ひかりさんが温かく朗読します。

★特別インタビューURL:https://youtu.be/BIc93PwTt-4

 

古内一絵さんコメント

『百年の子』は、学年誌百年に挑んだ作品です。実は学年誌――学年別学習雑誌は、日本にしかない形態の雑誌です。世界でも稀な学年誌の百年の歴史を追っていくうちに、その変遷は、そのまま日本の子ども文化史の変遷を映し出していることに気づきました。太平洋戦争時、大政翼賛会監修の下、「死してのち生きる」と子どもたちに教えていた事実は恐ろしいばかりです。

 
また、戦後以降は、民主主義に則り、子どもの人権を考える〝近代的子ども観〟に挑んだ先人たちの奮闘の記録もありました。

 
多くの方から当時の貴重なお話を聞かせて頂き、一年間かけて執筆した、久々の書下ろし作品です。大好きな石田ひかりさんの朗読でお届けできることを、とても嬉しく思っております。

 
一人でも多くの方に、この物語を楽しんで頂ければ幸いに存じます。

 

石田ひかりさんコメント

声で表現するということに以前から興味があり、俳優として朗読に挑戦してみたいと思っていました。念願が叶って出会ったこの作品は、それぞれの時代の女性たちの気持ちに深く寄り添うもので、共感できるところがたくさんあります。ぜひ、多くの方に聴いていただきたいです。

 

『百年の子』概要

著者:古内一絵さん
ナレーター:石田ひかりさん
URL:https://amzn.to/3N1bfqQ

 
人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。現在の令和と激動の昭和を行き来しながら描かれたこの作品は、学年誌というメディアを通して子どもカルチャーの軌跡を辿る仕事小説でもありながら、戦前~戦中~戦後の生き生きとした文化史を追う、スケールの大きな大河小説。母と子の愛情や、働く女性の自立、反戦の声もつぶさに描かれた、読む者を引き込む人間賛歌。

 
現在の出版界で大注目の作家、古内一絵さんが久しぶりに渾身の魂を込めて執筆した書き下ろし小説。登場人物それぞれの丁寧に描かれた人物造形、時代を映す活き活きとした会話の数々、弱い者に寄り添う優しい視線・・・・・・・。著者の魅力がたっぷり詰まった作品です。

 
<ナレーター・石田ひかり(いしだ・ひかり)さん プロフィール

1972年生まれ、東京都出身。1991年「ふたり」で映画デビュー。1992年にはNHK連続テレビ小説「ひらり」でヒロインを好演。近年の出演作にテレビドラマ「きょうの猫村さん」「ファイトソング」「警視庁アウトサイダー」など、数多くのテレビ、舞台、映画に出演。2023年7月27日より舞台asatte produce「ピエタ」が控える。

 

著者プロフィール

著者の古内一絵(ふるうち・かずえ)さんは、1966年生まれ。映画会社勤務後、2011年『銀色のマーメイド』でポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、デビュー。

2017年『フラダン』が青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選ばれベストセラーに。代表作『マカン・マラン』シリーズは20万部突破のベストセラー。『風の向こうへ駆け抜けろ』は、2021年12月にNHKでドラマ化された。

 

オーディオファースト作品について

“オーディオファースト”とは、「音声の可能性への挑戦」をコンセプトにした出版社との新しい取り組みです。オーディブルのために書き下ろされたオリジナル作品を、オーディオブックとして先行配信した後、書籍として出版します。メディアの枠を超えて作品に触れる機会を創出することで、出版業界を盛り上げていくことを目指しています。

 
2021年に第1弾として川上未映子さん著『春のこわいもの』を、2022年10月に村田沙耶香さんをはじめとするアジアの若手作家9名による短編小説集『絶縁』、同年11月に三浦しをんさん著『墨のゆらめき』、同年12月に相場英雄さん著『心眼』西尾維新さん著『ウェルテルタウンでやすらかに』を配信。今後、汐見夏衛さんの作品制作が決定しています。

 

百年の子: (小学館) Audible版
古内 一絵 (著), 石田 ひかり (ナレーション), Audible Originals (出版社)

人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。
舞台は、令和と昭和の、とある出版社。
コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。
そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関わっていたことを知る。
世界に例を見ない学年別学年誌百年の歴史は、子ども文化史を映す鏡でもあった。
なぜ祖母は、これまでこのことを自分に話してくれなかったのか。
その秘密を紐解くうちに、明日花は、子どもの人権、文化、心と真剣に対峙し格闘する、先人たちの姿を発見してゆくことになる。
子どもの人権を真剣に考える大人たちの軌跡を縦糸に、母親と子どもの絆を横糸に、物語は様々な思いを織り込んでこの先の未来への切なる願いを映し出す。
戦争、抗争、虐待……。繰り返される悪しき循環に風穴をあけるため、今、私たちになにができるのか。

人々の心を掬い取る達人・古内一絵さんが「本当に書きたかったテーマ」と渾身の思いで取り組んだ、子どもの、女性の、母と子の人生を掴み取る姿を描き出す、感動大河小説。

 
【関連】
石田ひかりさん インタビュー『百年の子』 – YouTube

 


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