文藝×monogatary.comコラボ新人文学賞受賞作を書籍化『New me ―文藝×monogatary.com小説集―』が刊行 大賞受賞作はYOASOBI新曲「New me」として楽曲化
創刊90周年を迎えた文芸誌「文藝」と、ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営するmonogatary.comが共催し、金原ひとみさんを審査委員長に迎えて2023年に実施した新人文学賞【文藝×monogatary.com コラボ賞】受賞の全7作品を収録した小説集『New me ―文藝×monogatary.com小説集―』が河出書房新社より刊行されました。
また、小説を音楽にするユニットYOASOBIが、結成5周年を迎えて原点回帰。本賞大賞受賞作「白山通り炎上の件」を「New me」のタイトルで楽曲化します。
『New me ―文藝×monogatary.com小説集―』収録作品
【大賞作】
「白山通り炎上の件」(有手窓さん)
※YOASOBI新曲「New me」として楽曲化
【優秀作】
「サイボーグになりたいパパゲーノ」(東旺伶旺さん)
「放浪する顔面」(佐加島テトラ)さん
【佳作】
「青い木と遺棄」(目榎粒子さん)
「グリーンベルベットの背骨」(青井井蛙さん)
「タイポグリセミア」(本條七瀬さん)
「さよならの海」(冬村未知さん)
<「白山通り炎上の件」小説作品と、著者・有手窓さんについて>
主人公は、東京で働く20代の女性会社員。
不条理まみれの職場で毎日を過ごし、静かに怒り燃え続けています。
そんなある日、マッチングアプリで出会った相手は、謎の殺し屋。
2人で疾走し、敵と共に闘い、東京の街を駆け抜けた先に、誰も見たことのない、爽快な景色が現れて――
作者の有手窓(ありて・まど)さんの「受賞の言葉」にある一文を紹介します。
「この作品を書いたときにあったのは、怒りでした。大人なら無視して一人前なんて言われるような事に対しての、それでもふとした瞬間思い出すたび確実に自分の何かを削ってくる、喉に刺さった小骨のような怒り。それを無視なんかするものか―― そんなささやかな抵抗が出発点でした。」
一生懸命怒り、悩み、考え、戦い抜いた先には、手に入れたかった世界が待っている。
――そう信じることができる、元気と勇気があふれ出すエンターテインメント小説です。
〔カバーデザインについて〕
『New me ―文藝×monogatary.com小説集―』は、人気アニメーター/イラストレーターのHavtzaさんが装画を手がけ、装幀はブックデザイナーの野条友史(buku)さんが担当しています。
★HavtzaさんInstagram:https://www.instagram.com/havtza/
★HavtzaさんX:https://x.com/havtza
★HavtzaさんTikTok:https://www.tiktok.com/@havtza
新人文学賞【文藝×monogatary.com コラボ賞】について
河出書房新社が刊行する季刊文芸誌「文藝」と、ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する原稿募集プラットフォーム・monogatary.comが、「文藝」創刊90周年とYOAOSOBI結成5周年を記念して実施した新人文学賞です。
芥川賞作家・金原ひとみさんを選考委員長に迎え、「KAIKO」をテーマに短編小説を募集。総数879作の中から大賞以下7作を選出しました。
New me: ―文藝×monogatary.com小説集― 有手窓 他6名 (著) 選考委員長・金原ひとみさんによる「文藝×monogatary.comコラボ賞」から生まれた短編小説集。YOASOBIの新曲とともにおくる、疾走感溢れる表題作含めた計7作を収録。 著者について |
◆ノーベル文学賞受賞!ハン・ガンさん代表作『すべての、白いものたちの』、日韓小説アンソロジー『あなたのことが知りたくて』が緊急重版 | 本のページ
◆金原ひとみさん〈ルーティンを愛する45歳事務職×ホスクラ通いの20代パリピ編集者〉『ナチュラルボーンチキン』が刊行 | 本のページ
◆【第56回新潮新人賞】歌人・詩人の竹中優子さんと東京大学院生の仁科斂さんが同時受賞 | 本のページ
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