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歌田年さん「第18回『このミス』大賞」受賞「紙鑑定士の事件ファイル」シリーズ第2弾『紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪』が刊行

歌田年さん著『紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪』

歌田年さん著『紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪』

宝島社は、歌田年さんの「第18回『このミステリーがすごい!』大賞」大賞受賞作『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』のシリーズ第2弾となる『紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪』を刊行しました。

 

紙・フィギュア・アメコミ・印刷・コスプレetc. が鍵に! 著者は編集者兼プロモデラー

本シリーズは、「紙鑑定士」の主人公・渡部の紙鑑定事務所に舞い込む謎を解決していくミステリーです。最新刊は、紙・フィギュア・アメコミ・印刷・コスプレなどさまざまなテーマを詰め込んだ、全3作の連作短編集。新たな相棒、フィギュア作家の團(だん)と共に、主人公がさまざまな事件に挑むストーリーとなっています。

 
著者の歌田年(うただ・とし)さんは、29年間の出版社勤務中にプラモデルと紙の専門的な知識を培い、プロモデラーとしても活動。多様な分野に精通した歌田さんによる本シリーズは、そのストーリーだけでなく、紙や模型、フィギュアなどのうんちくも楽しみながら読み進めることができます。

 
【あらすじ】

◆ FILE:01
猫と子供の円舞曲 紙粘土のようなものをぶつけられて怪我をした猫たち。同級生が虐待をしたのではないかと疑い、ある少女が渡部に調査を依頼してきた。フィギュア作家の團のうんちくをヒントに犯人を突き止めた渡部は、猫を守るため勝負に出る。

◆ FILE:02
が為の英雄 父の死後、ふさぎがちな少年のため、彼の好きなアメコミキャラクターのフィギュアを作った團。しかし、素晴らしい出来のフィギュアは、少年 に受け取りを拒まれてしまう。それには、コミックの印刷に関するある仕組みが関係していた。

◆ FILE:03
偽りの刃の断罪 ある男が焼死体で発見された。状況から、犯人は刺殺したのちに死体を燃やしたと考えられるが、現場から刃物は見つからなかった。警察は犯人 が凶器を持ち去ったと考え、男の妻に横恋慕していたとして、ある青年を疑う。男と青年の共通の趣味、コスプレから渡部は消えた凶器の真相を突 き止めるが、突然青年が自首してしまい……。誰が男を殺したのか、なぜ青年は容疑を認めたのか。それには悲痛な理由があった。

 

歌田年さん プロフィール

著者の歌田年(うただ・とし)さんは、1963年4月生まれ。東京都八王子市出身。明治大学文学部卒業。出版社勤務を経て現在はフリー編集者、プラモデル造形家。

出版社では25年間模型雑誌の編集を行っていたほか、4年間生産管理部で印刷用紙の調達に従事していた。その中で得た模型と紙に関する知識を活かして執筆した『紙鑑定士の 事件ファイル 模型の家の殺人』で第18回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、2020年にデビュー

 

『このミステリーがすごい!』大賞について

『このミステリーがすごい!』大賞は、ミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に、宝島社が2002年に創設した新人賞です。

これまで、第153回直木賞受賞者の東山彰良さんや、累計1066万部突破の『チーム・バチスタの栄光』シリーズの海堂尊さん、音楽ミステリー『さよならドビュッシー』や社会派ミステリー『護られなかった者たちへ』で知られる中山七里さんなどの作家を輩出してきました。

また、志駕晃さんの『スマホを落としただけなのに』シリーズなど、映像化作品も多数世に送り出しています。さらに、受賞には及ばなかったものの、将来性を感じる作品を「隠し玉」として書籍化。岡崎琢磨さんの『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズをはじめ、「隠し玉」からもベストセラー作品が多く生まれています。

 

紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪
歌田 年 (著)

野良猫虐待事件をフィギュア造形の蘊蓄で解決し、父を喪った少年の心を印刷業界の蘊蓄で開く。さらに、凶器が消えた奇妙な殺人事件の謎を、コスプレの知識で暴く! ? 新たな相棒・フィギュア作家の團(だん)と共に、紙鑑定士・渡部がさまざまな事件に挑む。3つの紙の蘊蓄が楽しめる連作短編! 『このミス』大賞シリーズ。

<既刊>

【2020年・第18回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 (『このミス』大賞シリーズ)
歌田 年 (著)

神保町で紙鑑定事務所を営み、どんな紙でも見分けられる男・渡部。
ある日、そんな彼の事務所にひとりの女性がやってくる。
「紙鑑定」を「神探偵」と勘違いした彼女は、「彼氏の浮気調査をしてほしい」と言う。手がかりはピンボケしたプラモデルの写真一枚だけ。
渡部はダメ元で調査を始めるが、ある男と出会ったことで意外な真相が明らかになった。
その男こそが伝説のプラモデラー・土生井(はぶい)。
ごみ屋敷に住む冴えない中年だが、模型のことが絡むと驚くべき洞察力と知識で、名推理を披露する。
そしてその翌日、渡部の事務所に「行方不明になった妹を探してほしい」と言う女性が、妹の部屋にあったジオラマを持って訪ねてくる。
土生井とともに模型を調査していた渡部は、その中に恐ろしい大量殺人が示唆されていることを知り、真相を突き止めるため奔走する!

 


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