「第26回手塚治虫文化賞」マンガ大賞最終候補9作品が決定
朝日新聞社が主催する「第26回手塚治虫文化賞」の最優秀作に贈られるマンガ大賞の最終候補作品が発表されました。
第26回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」最終候補作に9作品
第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞は、2021年に刊行・発表されたマンガ作品の中から、次の9作品が最終候補作品としてノミネートされました。最終選考委員会を経て4月下旬ごろ、朝日新聞紙上と朝日新聞デジタルで結果が発表されます。贈呈式は6月2日(木)に朝日新聞東京本社で開催予定。
<マンガ大賞 最終候補作品> (作品名は50音順/敬称略)
◎『【推しの子】』(赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社)
◎『怪獣8号』(松本直也/集英社)
◎『ジョジョリオン』(荒木飛呂彦/集英社)
◎『高丘親王航海記』(漫画:近藤ようこ、原作:澁澤龍彦/KADOKAWA)
◎『チ。-地球の運動について-』(魚豊/小学館)
◎『風太郎不戦日記』(原作:山田風太郎、漫画:勝田文/講談社)
◎『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』(武田一義、原案協力:平塚柾緒(太平洋戦争研究会)/白泉社)
◎『望郷太郎』(山田芳裕/講談社)
◎『ミステリと言う勿れ』(田村由美/小学館)
※なお、最終候補作は、7名の社外選考委員による投票、書店員・マンガ関係者による関係者推薦、読者による一般推薦をもとに選ばれました。(総得票1位は『チ。-地球の運動について-』 )
選考委員は秋本治さん(漫画家)、里中満智子さん(マンガ家)、高橋みなみさん(タレント)、中条省平さん(学習院大学フランス語圏文化学科教授)、トミヤマユキコさん(ライター・東北芸術工科大学芸術学部講師)、南信長さん(マンガ解説者)、矢部太郎さん(芸人・漫画家)の7名と、朝日新聞社の角田克さん(取締役 コンテンツ統括/デジタル政策統括/編集担当)、喜多克尚さん(東京本社文化くらし報道部長)です。
マンガ大賞の予想投票を実施!
今回、マンガ大賞をどの候補作品が受賞するかを予想する投票が実施されます。
「マンガ大賞」受賞作に投票した方から抽選で50名に第26回記念ピンバッジをプレゼント。3月31日(木)締め切りです。
★応募サイト:http://t.asahi.com/26tezuka
手塚治虫文化賞について
手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展・向上に大きな役割を果たした手塚治虫さんの業績を記念し、手塚さんの志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設したものです。
年間を通じて最も優れた作品に贈られる「マンガ大賞」のほかに、清新な才能を顕彰する「新生賞」と、短編・4コマ・1コマなどを対象とする「短編賞」、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる「特別賞」を選考委員の合議で決定します。
マンガ大賞には正賞としてアトム像と賞状、副賞として賞金200万円が贈られます。新生賞、短編賞、特別賞は各100万円。
★公式サイト:https://www.asahi.com/corporate/award/tezuka/
【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックス) 赤坂 アカ (著), 横槍 メンゴ (著) 「この芸能界において嘘は武器だ」 |
怪獣8号 1 (ジャンプコミックス) 松本 直也 (著) 怪獣発生率が世界屈指の日本。この国は、容赦なく怪獣が日常を侵していた。かつて防衛隊員を目指していたが、今は怪獣専門清掃業で働く日比野カフカ。ある日カフカは、謎の生物によって、身体が怪獣化、怪獣討伐を担う日本防衛隊からコードネーム「怪獣8号」と呼ばれる存在になる。 |
ジョジョリオン 1 (ジャンプコミックス) 荒木 飛呂彦 (著) S市杜王町。震災後、突如、町の中にあらわれた「壁の目」と呼ばれる隆起物付近で、高校生の広瀬康穂は謎の青年を発見した。彼の身元を突き止める事にした康穂であったが、不可解な現象が2人の周りで起こり始め…! |
高丘親王航海記 I (ビームコミックス) 近藤 ようこ (著), 澁澤 龍彦 (原著) 偉才・澁澤龍彦の遺作を、近藤ようこが奇跡の漫画化! 1・2巻同時発売! 幼い頃に、父帝の寵姫であった藤原薬子より、寝物語で天竺の話を聞かされていた皇子・高丘親王は、長年、彼の地への憧憬を抱き続けていた。 幻想文学史上に屹立する巨峰を、果敢なる漫画家が端正で妖しく描き尽くす。渾身のコミカライズ。 |
チ。―地球の運動について― (1) (ビッグコミックス) 魚豊 動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。 舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった―― 命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか? アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!! ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ!! |
風太郎不戦日記(1) (モーニング KC) 山田 風太郎 (原著), 勝田 文 (著) 山田誠也、のちに「忍法帖」シリーズでその地位を確立する大作家・山田風太郎は、昭和20年、医学生として東京にいた。時は太平洋戦争末期、同世代の若者は、みな戦地へ。しかし体調不良で召集を見送られた誠也は、お国のために体を張れない葛藤を抱えながら、日々を送っていた。そんな彼が当時の世間を、そして日本をどう見ていたか。克明に綴られた日記を、令和の今だからこそ、コミカライズ。個性派漫画家・勝田文がユーモアを交えて描く風太郎と昭和20年は、必読ものです! |
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1 (ヤングアニマルコミックス) 武田一義 (著), 平塚柾緒(太平洋戦争研究会) (著) 昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか──!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録! |
望郷太郎(1) (モーニング KC) 山田 芳裕 (著) 大寒波襲来、壊滅的打撃、世界初期化。人工冬眠から500年ぶりに目覚めた舞鶴太郎(まいづるたろう)は、愛する家族も財産も全て失った。絶望の淵から這い上がり、理想の暮らしと生きがいを求めて、祖国「日本」を目指す。ヒトと文明の歴史をさかのぼるグレートジャーニー。人類よ、これが未来だ。 |
ミステリと言う勿れ (1) (フラワーコミックスアルファ) 田村 由美 (著) 『BASARA』『7SEEDS』の田村由美、超ひさびさの新シリーズがついに始動!! その主人公は、たった一人の青年! 解決解読青年・久能 整、颯爽登場の第一巻!! 冬のある、カレー日和。アパートの部屋で大学生・整がタマネギをザク切りしていると・・・警察官がやってきて・・・!? 突然任意同行された整に、近隣で起こった殺人事件の容疑がかけられる。 新感覚ストーリー「ミステリと言う勿れ」、注目の第一巻です!! |
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