「芸術新潮」9月号で萩尾望都さんのスケッチ画を初の一挙公開!
新潮社が発行する「芸術新潮」2024年9月号(8月23日発売)では、大特集「祝! 画業55周年 萩尾望都 スケッチブックから読み解く、創作のひみつ」を掲載。”少女マンガの神” 萩尾望都さんが、デビュー前から近年に至るまで作品のアイディアを書きためてきた、200冊に上るスケッチブック/クロッキーブックのなかから厳選した約80点の画を紹介しています。
大特集「祝! 画業55周年 萩尾望都 スケッチブックから読み解く、創作のひみつ」について
不朽の名作『ポーの一族』を現在も連載中の萩尾望都さんが初めて絵物語を創ったのは、なんと幼稚園の頃だとか。以来、思いついたお話や絵をノートに書くのが習慣になり、10代の終わりにはスケッチブック/クロッキーブックを使うようになったそうです。「デザイン専門学校時代の授業に必要だったのですが、大きく手を動かして、自由に描くことができるのが気に入って」常に持ち歩くように。
書き込まれた作品のあらすじやセリフ、キャラクター造形は、まさに創造力と想像力の奔流。もっともピュアなエッセンスがみなぎっています。
本特集では、人気シリーズ『ポーの一族』や、少女マンガ史に新たな潮流をつくった『トーマの心臓』、幅広い支持を得たSF『11人いる!』はもちろん、みずみずしい初期作や未発表作、心理ドラマ、本格SFなど、多彩な萩尾ワールドを形成する各ジャンルから、美しいだけでなく創作の原点に迫る重要なカットを選び抜きました。萩尾さんのスケッチ画は、過去にも雑誌や図録で紹介されたことはありますが、これだけの量がまとめて公開されるのは本邦初となります。
なお、親交の深いマンガ家・随筆家のヤマザキマリさんによる特別寄稿も収録。
萩尾望都(はぎお・もと)さん プロフィール
1949年生まれ、福岡県出身。1969年「ルルとミミ」でデビュー以来、SFやファンタジーなどを取り入れた壮大な作風で名作を生み出し続けている。
1976年「ポーの一族」「11人いる!」で小学館漫画賞、1997年「残酷な神が支配する」で手塚治虫文化賞マンガ優秀賞、2006年「バルバラ異界」で日本SF大賞ほか受賞多数。2012年には少女マンガ家として初の紫綬褒章を受章。2017年、朝日賞を受賞。2019年、文化功労者に選出。2022年、旭日中綬章を受章。2024年、日本芸術院会員に就任。
芸術新潮 2024年9月号 芸術新潮編集部 (編集) |
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