「第24回大藪春彦賞」候補作が決定 伊吹亜門さん、武内涼さん、辻堂ゆめさん、西尾潤さんの計4作品

「第24回大藪春彦賞」候補作が決定!
作家・大藪春彦さんの業績を記念して創設、優れた物語世界の精神を継承する新進気鋭の作家及び作品に授与される「第24回大藪春彦賞」の候補作が発表されました。
「第24回大藪春彦賞」候補作が決定!
大藪春彦賞選考委員会は、2020年10月から2021年9月までの選考対象期間に刊行された作品の中から、次の作品を「第24回大藪春彦賞」候補として選出しました。
<第24回大藪春彦賞 候補作>
◎伊吹亜門(いぶき・あもん)さん
『幻月と探偵』(KADOKAWA)
◎武内涼(たけうち・りょう)さん
『阿修羅草紙』(新潮社)
◎辻堂ゆめ(つじどう・ゆめ)さん
『トリカゴ』(東京創元社)
◎西尾潤(にしお・じゅん)さん
『マルチの子』(徳間書店)
なお、2022年1月26日に大沢在昌さん、黒川博行さん、東山彰良さんによる選考会が開催され、受賞作が決定します。受賞作には、2022年3月4日開催予定の贈賞式において、大藪春彦賞正賞(顕彰牌)と副賞(賞金300万円)が贈られます。
大藪春彦賞について
大藪春彦賞は、作家・大藪春彦さんの業績を記念し徳間書店が創設、「優れた物語世界の精神を継承する新進気鋭の作家及び作品」に贈られる文学賞です。
大藪春彦賞選考委員会が主催し、毎年10月1日から翌年9月末日までに発表された小説作品の中から選ばれます。
幻月と探偵 伊吹亜門 (著) 異邦の論理、異形の心理。 大戦前夜の満洲、元陸軍中将の屋敷、連続毒殺事件、「三つの太陽」、岸信介の野望――。 デビュー作『刀と傘』で、「ミステリが読みたい!2020年版」第1位&本格ミステリ大賞受賞! 【あらすじ】 |
阿修羅草紙 武内 涼 (著) 忍者ファン、必読! 1/100秒の刹那を体感できるハイパーアクション時代巨編。大乱前夜の京。比叡山からの密命を受けた少女・すがるが、腐敗した権力者たちの邪心を叩き斬る! 疫病と飢饉に困窮する民をよそに「花の御所」で繰り広げられる権力争い。そこへ山名宗全、細川勝元ら守護大名たちの対立が絡み……野望の陰で命を散らす忍者たちの悲哀を描く、一気読み必至の歴史エンターテインメント。 |
トリカゴ 辻堂 ゆめ (著) 殺人未遂事件の容疑者は、無戸籍だった。 蒲田署強行犯係の森垣里穂子は、殺人未遂事件の捜査中に無戸籍者が隠れ住む生活共同体を発見する。その共同体“ユートピア”のリーダーはリョウ、その妹のハナが事件の容疑者となっていた。彼らの置かれた状況を知った里穂子は、捜査が“ユートピア”を壊すのではないかと葛藤を抱くようになり……『十の輪をくぐる』の著者渾身の書き下ろし長編ミステリ。 |
マルチの子 西尾潤 (著) 実体験をもとに「マルチ商法」の深淵を描き切った震慄のサスペンス! 賢い姉、愛らしい妹に比べて自分には何もない。 賢い姉、愛らしい妹に比べて自分には何もない。夢を持てず、鹿水真瑠子(しかみず・まるこ)は毎日をなんとなく過ごしていた。そんなある日、バイト先の掲示板で不思議な貼り紙を目にする。「磁力と健康セミナー・無料開催」。それは地獄への扉だった――。 認めてほしい。ただその一心で始めただけなのに、どうしてこんなことになってしまったのだろう。マルチ商法にハマった女性の“乱高下人生”をリアルに描く、ノンストップサスペンス! |
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