涙腺キラー・重松清さん「泣ける本」フェアが全国書店で開催! 直木賞受賞作『ビタミンF』は異例の17年ぶりヒットで累計85万部越え!
新潮文庫では11月1日より、全国書店で重松清さんの「泣ける本」を集めたフェアを開催中です。
異例のリバイバルヒットが話題で85万部突破の『ビタミンF』をはじめとする、読者が「泣ける」作品を集めています。著者による熱い書下ろしエッセイと貴重な全作品コメントが掲載されたフェア小冊子の配布や、抽選で著者のサイン本が当たる「私の『最泣』重松清作品」Webアンケートも実施。
「重松清の本」フェアが全国の書店で開催!
全国の書店で重松清さんの「泣ける本」フェア開催が始まりました。
2003年に新潮文庫から刊行された重松さんの『ビタミンF』は、昨年末、同作に惚れ込んだ営業部員が作った販促パネル「涙腺キラー・重松清 最泣の一冊!」により、全国書店で17年ぶりのリバイバルヒット。2021年に入ってから12万部を超える異例の増刷を重ねています。
奇しくも重松さんの作家デビュー30周年にあたる本年、新潮文庫では「重松清の本」フェアを開催。『ビタミンF』をはじめ、『きみの友だち』『青い鳥』など、重松さんの「最泣」、つまり「最も泣ける」作品を集めました。
フェア開催にあたり小冊子を書店店頭で配布。重松さんが「本をめぐる熱」についてつづる心のこもった書下ろしエッセイや、著者本人による新潮文庫全30点の解説など、この小冊子でしか読めない貴重な読み物が満載。本小冊子は書店店頭にて配布される他、新潮社「重松清の本」フェアHP(https://www.shinchosha.co.jp/bunko/fair/shigematsukiyoshi.html)からダウンロードもできます。
また本フェア開催にあたり、「私の『最泣』重松清作品」アンケートをWebで実施。応募フォームに「最泣」重松作品を回答した方から抽選で30名に、選んだ作品に重松さんの直筆サインをいれてプレゼント。締め切りは2021年12月31日(金)23:59。
重松清さん コメント
(『ビタミンF』のヒットに寄せた書下ろしエッセイ『「最泣」って、「さいなき」でいいのかもね。』より)
まだ作中にスマホが登場しない古くさいお話が、新しい読者に出会うことになったのだ。書き手として、こんなに幸せなことがあるだろうか。
『ビタミンF』あらすじ
<あらすじ>
38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。
「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。
著者プロフィール
著者の重松清(しげまつ・きよし)さんは、1963(昭和38)年生まれ。岡山県出身。出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。
1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞。現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々に発表している。
著書は他に、『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『きみの友だち』『カシオペアの丘で』『青い鳥』『くちぶえ番長』『せんせい。』『とんび』『ステップ』『かあちゃん』『ポニーテール』『また次の春へ』『赤ヘル1975』『一人っ子同盟』『どんまい』『木曜日の子ども』『ひこばえ』など多数。
ビタミンF (新潮文庫) 重松 清 (著) このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作! |
【関連】
▼「重松清の本」フェア|新潮文庫|新潮社
◆ここは日本で一番カオスな街! 本橋信宏さん『上野アンダーグラウンド』が文庫化 8年ぶりの上野再訪を描く文庫版あとがきも | 本のページ
◆デビュー作にして2022年CWAゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)最終候補作!ジャクリーン・バブリッツさん『わたしの名前を消さないで』が刊行 | 本のページ
◆新潮文庫が安部公房作品を電子書籍化 | 本のページ
◆男が死んだ…女は整形し、過去を捨て、北陸へ逃げた――花房観音さん『果ての海』が文庫化 | 本のページ