ゴミ清掃芸人・マシンガンズ滝沢秀一さんも驚いた!日本全国のゴミに関するすごい工夫を集めた『日本全国 ゴミ清掃員とゴミのちょっといい話』が刊行
主婦の友社は、ゴミ清掃芸人として知られる「マシンガンズ」滝沢秀一さんによる『日本全国 ゴミ清掃員とゴミのちょっといい話』(イラスト:本田しずまるさん)を刊行しました。
コロナ禍はゴミ収集が大変だった
おうち時間が増えて、断捨離をする人が急増。粗大ゴミがあふれ、清掃工場はパンク寸前!
ゴミは、いつも社会をあらわします。芸人でありながら、ゴミ収集会社で働く<ゴミ清掃芸人>の滝沢秀一さんも、コロナ禍の大量のゴミに四苦八苦したひとりです。
滝沢さんが今注目しているのが、日本全国市区町村のゴミ処理にかける情熱の数々。びっくりするアイデアが目白押しで、人間の発想ってすごい!と脱帽ものです。
本書は、そんな全国のゴミ工夫を、ゴミ清掃芸人ならではの視点で描いていきます。
以下に本書からいくつかを紹介します。
生ゴミを24時間捨てられる?
生ゴミがたまると置き場所と臭いに困りますね。でも、生ゴミがいつでも回収されるとしたら?
千葉県市川市が取り組みつつある、「24時間使える生ゴミボックス」。生ゴミをいつ出してもよく、回収した生ゴミは発電に使われる計画です。
入れ歯を回収って?
東京都新宿区が取り組む、入れ歯の資源回収です。
回収された入れ歯は金属リサイクルされます。
美しすぎる清掃工場!
広島県広島市の美しいゴミ処理場。シルバーで統一された内観、海を見ることができるデッキ。
ちょっとした観光スポットですね。
ゴミ屋敷ならぬゴミホテル!
徳島県上勝町には、ゴミ屋敷ならぬゴミホテルが誕生しました。ゴミのホテル!?
上勝町は、焼却炉なしでのゴミ減らしに成功。世界中から視察に訪れる人のためにホテルが建てられました。
‥‥このように、日本全国の自治体が進めている、ゴミを減らす取り組みの数々。都内でゴミ回収を行っている著者が「いいなあ、うちもやればよいのに」と思った事例を集めています。
番外編では、ゴミ問題に取り組む企業も登場します。メカジキマグロからジーンズをつくる会社、使用済みおむつを再利用する会社……。
ほかにも、ゴミを分別したらお金になった話や、ゴミを減らすと寿命が延びる説など、明日だれかに話したくなる情報が満載です。
ゴミのことをちょっと考えて、ゴミを減らして、未来につなげる、SDGsな1冊です。
著者プロフィール
著者の滝沢秀一(たきざわ・しゅういち)さんは、1976年生まれ。東京都出身。太田プロダクション所属。西堀亮さんとお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2007年には「Mー1グランプリ」準決勝進出。
2012年、定収入を得るために芸人を続けながらゴミ収集会社で働き始める。ゴミ清掃員の体験などを発信したTwitterが人気を集め、18年にエッセイ『このゴミは収集できません』(白夜書房)、2019年に漫画『ゴミ清掃員の日常』(講談社)などを上梓。20年10月には、環境省「サステナビリティ広報大使」に就任した。
日本全国 ゴミ清掃員とゴミのちょっといい話 滝沢秀一 (著) お笑い芸人でゴミ清掃員でもある滝沢秀一の、 ゴミが消える魔法の道具を知っていますか。美しすぎる清掃工場を見たことがありますか。ゴミ袋に4コマ漫画が描いてある地域があるんです。……自分が住んでいる自治体以外の、よその地域のゴミのことは、あまり知らないものです。日本全国32の自治体と、9つの企業の、ゴミ回収にかけるユニークな取り組みと情熱を、ゴミ清掃芸人の著者が実体験に基づき紹介していきます。 24時間営業の生ゴミボックス、落ち葉専門の回収、捨てるお米でごみ袋をつくっている……そんな工夫をしている地方もあります。「ゴミホテル」なんて、近くに行く機会があれば見学したくなります。ゴミを分別してお金に変えているとなると、もう読むしかありません。 よその地域のゴミのちょっといい話が、人生をちょこっと変えるきっかけになるかもしれません。自治体のみなさんも! SDGsを学びたい人もぜひ! Part1 試行錯誤のゴミ分別 |
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