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荻上チキさん初のソーシャルアクション入門『社会問題のつくり方 困った世界を直すには?』が刊行

薬物報道やストーカー規制法、いわゆる「ブラック校則」など、さまざまな社会課題解決に取り組んできた荻上チキさんによる、絵本感覚で読めるソーシャルアクション入門書『社会問題のつくり方 困った世界を直すには?』が翔泳社より刊行されました。

 

世の中の空気を変えて、社会を動かすんだ!

社会の中で感じる困りごとや違和感、不公平だと思うシステムやルールたち。「おかしいな」「いやだな」と感じ、口に出してみても、「わがままだ」とたしなめられ、結局何を言っても変わらないと諦める……。そんな経験はありませんか。

 
けれども、今「わがまま」だとされているものが、実は社会によって放置されている「困りごと」で、個人でなく社会全体の問題だったとしたらどうでしょう?

「困りごと」を「社会問題」として捉えなおし、世の中に知らせることで、社会の空気を変えたり、世界を動かしたりすることができるかもしれません。

 
本書では、さまざまな社会理論の紹介から、組織づくりや広報活動、ロビイングのHOW TOまで、世の中を動かすための方法を物語形式で紹介します。

自分ひとりの力は小さいけれど、仲間をつくり、調べて、伝えて、世の中を動かすことで、社会は変えることができます。中学生から大人まで読める、荻上チキさんによる初のソーシャルアクション入門です。

 

本書の構成

Chapter1 気づく
絶望の「仕組み」に気づく/「絶望モード」から「解決モード」へ/「何も変わらない」のって、なんでだ?/「わがまま」を「社会問題」化する/無力から微力へ

Chapter2 つながる
チームを作って、存在を知らせる/ゴールを決めて、旗を掲げる/理念と意思決定方法を決める/誰にでも役割がある/活動資金を調達する/「反対意見」と「妨害」を想定する/メンタルケアを意識する

Chapter3 調べる
「調査」も社会運動だ/数字に広報してもらう/声を集める/資料を集める/比べる/「白書」を作る/話し合う、話し合う、話し合う

Chapter4 伝える
概念をつくる/メディアを理解する/議題設定をする/スポークスパーソンをつくる/記者会見を開く/メディアを活用する/デモって意味あるの?/解決モデルを提案する/いろんな角度から訴え続ける

Chapter5 動かす
ロビイングする/政治家とつながる/託す/つなげ続ける/法案を作る/法案を作る/傍聴する/結果を受け、発信する/休みながら、次、を考える/ 社会は、変えられる

 

著者プロフィール

荻上チキ(おぎうえ・ちき)さんは、1981年生れ、兵庫県出身。評論家家、ラジオパーソナリティー。社会調査支援機構チキラボ代表。NPO法人ストップいじめ!ナビ代表。

著書に『彼女たちの売春(ワリキリ)』『未来をつくる権利』『災害支援手帖』『いじめを生む教室』『もう一人、誰かを好きになったとき』など、共著に『社会運動の戸惑い』、編著に『宗教2世』など。

ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)メインパーソナリティ。同番組で、ギャラクシー賞を受賞(2015年度DJパーソナリティ賞、2016年度ラジオ部門大賞)。

 

社会問題のつくり方 困った世界を直すには?
荻上 チキ (著)

世の中に存在する、さまざまな不公正で理不尽なシステムやルールたち。
「おかしいな」「いやだな」と思って口に出しても、「それはお前のわがままだ」と怒られる。
でも、それって本当に「わがまま」なんだろうか……?

さまざまな社会理論紹介から、組織づくりや広報活動、ロビイングのHOW TOまで。
個人の「困りごと」を「社会問題」として捉えなおし、世の中を動かすための方法を物語形式で紹介。

中学生から大人まで読める、荻上チキによる初のソーシャルアクション入門。

 


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