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「犬がいた季節」伊吹有喜さんの新作長編が『小説新潮』で連載開始!

伊吹有喜さん (C)新潮社

伊吹有喜さん (C)新潮社

5月21日発売の『小説新潮』6月号から、人気作家・伊吹有喜さんの小説「灯りの島」の連載がスタートしました。

 

陸の孤島にして海路の都、尾鷲――戦時下の不安の中で微かに瞬く、若者たちの希望の行方

2021年本屋大賞の第三位に入った記憶も新しい伊吹有喜さん。宝塚歌劇団によって舞台化、NHKによってドラマ化もされ好評を博した『カンパニー』に次ぎ、『小説新潮』にて「灯りの島」の連載を開始します。

 
小説の舞台は三重県の尾鷲。1944年4月、熊野灘部隊の一人としてかの地を訪れた海軍の青年と、地元の少女の出会いから物語は始まります。

やがて敗戦を迎え、高度経済成長期に突入し、現代に至るまで、自然豊かな尾鷲の時代ごとに変わる景色と変わらない景色、両方に寄り添いながら、一人の女性の人生を辿る大河ドラマです。

 
連載スタートにあたり、伊吹さんは以下のようにコメントを寄せています。

「昔は陸の孤島と呼ばれた尾鷲は、紀州の美しい港町。戦時中は海軍「熊野灘部隊」の母港、戦後はその終焉の地に、東洋一と謳われた火力発電所が建ち、焼け跡からの日本の復興を支えてきました。「灯りの島」はその尾鷲で生きる少女「ハナ」が時代の大きな波に翻弄されつつも、懸命に進む姿を描きます。ハナの人生の航路をぜひ、ご一緒してください。」

 

伊吹有喜さん プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)さんは、1969年生まれ。三重県出身。2008年『風待ちのひと』でポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。

ドラマ化・映画化された『四十九日のレシピ』、映画化された『ミッドナイト・バス』、宝塚歌劇団で舞台化・ドラマ化された『カンパニー』、全国有志の書店員による「乙女の友大賞」を受賞した『彼方の友へ』、2021年本屋大賞第三位の『犬がいた季節』など、著書多数。

 

小説新潮 2021年 06 月号

2020年に生まれた新人作家たち

 


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