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インパルス板倉俊之さん青春ミステリー『月の炎』が文庫化 又吉直樹さん「板倉さんが書いたことを忘れて夢中で読んだ」

板倉俊之さん著『月の炎』

板倉俊之さん著『月の炎』

芸人にして、小説家であり、舞台の脚本・演出も手掛ける「奇才」インパルス・板倉俊之さんの青春ミステリー小説『月の炎』が文庫化され、新潮文庫より刊行されました。

 

「奇才」インパルス・板倉俊之さんが放つ、青春小説にして、どんでん返しが待ちうけるミステリー『月の炎』が文庫化

直木賞作家・道尾秀介さんに絶賛された、板倉俊之さんのデビュー作『蟻地獄』(新潮文庫)は奇抜な設定から、息もつかせぬ展開に読者を引きずり込み、剛腕を見せつけた傑作でした。

続く『トリガー 国家認定殺人者』(新潮文庫)では、射殺許可法が制定された近未来を舞台に、トリッキーで圧巻のエンタメ巨編に仕上げました。

 
あふれる異才を存分に知らしめた板倉さんが、次に放った『月の炎』は、今までとは異なり、きわめて日常的な〈小さな〉世界を描く正統派青春ミステリーでした。

 
又吉直樹さんも、「板倉さんが書いたことを忘れて夢中で読んだ。めっちゃ面白かった。一緒に語りたいから読んでほしい」とTwitterで絶賛しています。

 
【『月の炎』あらすじ】

皆既日食という一大イベントの日から、なぜか少年たちの周囲で連続放火事件が発生します。二転三転する謎に、消防士として殉職した父をもつ主人公の弦太は、友達とともに犯人捜しに動き出します。

危険を冒しながら辿りついたのは、せつないほど歪な光と影の真実。大人になるための嘘と痛みを知っていく鮮烈な青春ミステリーです。

 

著者プロフィール

著者の板倉俊之(いたくら・としゆき)さんは、1978(昭和53)年生まれ。埼玉県富士見市出身。吉本興業所属。1998(平成10)年、堤下敦さんとお笑いコンビ「インパルス」を結成し、以後すべてのコントの作・演出を手掛けている。

2009年、初の小説『トリガー』を発表。その他の著作に『蟻地獄』、『機動戦士ガンダムブレイジングシャドウ』シリーズなどがある。

 

月の炎 (新潮文庫)
板倉 俊之 (著)

月がつくる「闇」は、何を隠すのか……。
初めて見る皆既日食に小学五年の弦太たちは沸き立った。しかし、その日から、クラスメイトの茜(あかね)の家や、学校の兎小屋など、放火事件が相次ぐ。消防士として殉職した父に似て、強い正義感をもつ弦太は、友だちと共に犯人捜しに動き出す。だが、危険を冒しながら辿り着いたのは、せつないほど歪(いびつ)な光と影だった。
──いいか、弦太。嘘にはいくつかある。自分を守るためにつく卑怯な嘘。誰かを守るためにつくやさしい嘘。男が使っていいのは二つ目だけだ──
父が遺した言葉を守り続ける少年は、大人になるための「嘘」と「痛み」を知っていく。 奇才インパルス板倉が挑む、鮮烈なるミステリー&青春小説。

 


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