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第34回三島由紀夫賞・山本周五郎賞の候補作品が決定 両賞とも5作品

第34回三島由紀夫賞・山本周五郎賞の候補作品が決定

第34回三島由紀夫賞・山本周五郎賞の候補作品が決定

新潮文芸振興会は4月21日、第34回三島由紀夫賞および第34回山本周五郎賞の候補作品を発表しました。

 

第34回三島由紀夫賞・山本周五郎賞 候補作品

第34回三島賞および山本賞の候補作品は次の通りです。

 
【第34回三島由紀夫賞 候補作品】

◎藤原無雨さん『水と礫』(河出書房新社)
「第57回文藝賞」受賞作

◎乗代雄介さん『旅する練習』(講談社)
「第164回芥川賞」候補作

◎岸政彦さん『リリアン』(新潮社)

◎李琴峰さん「彼岸花が咲く島」(『文學界』2021年3月号)

◎佐藤厚志さん「象の皮膚」(『新潮』2021年4月号)

 
【第34回山本周五郎賞 候補作品】

◎伊吹有喜さん『犬がいた季節』(双葉社)
「2021年本屋大賞」ノミネート作

◎伊与原新さん『八月の銀の雪』(新潮社)
「2021年本屋大賞」ノミネート作/ 「第164回直木賞」候補作
<参考記事>科学の揺るぎない真実が、人知れず傷ついた心に希望の灯りをともす全5篇

◎小川糸さん『とわの庭』(新潮社)

◎砂原浩太朗さん『高瀬庄左衛門御留書』(講談社)

◎佐藤究さん『テスカトリポカ』(KADOKAWA)
<参考記事>〈鏡三部作〉完結篇!佐藤究さんクライムノベルの新究極『テスカトリポカ』刊行

 
■選考委員

〔三島賞〕川上未映子さん、高橋源一郎さん、多和田葉子さん、中村文則さん、松家仁之さん

〔山本賞〕伊坂幸太郎さん、江國香織さん、荻原浩さん、今野敏さん、三浦しをんさん

 
■今後の日程について

◎最終選考:5月14日(金)

◎選考結果発表
〔三島由紀夫賞〕『新潮』7月号誌上
〔山本周五郎賞〕『小説新潮』7月号誌上
にて発表。

 
なお、両賞とも、受賞者には記念品および100万円が授与されます。

 

三島由紀夫賞および山本周五郎賞について

三島由紀夫賞と山本周五郎賞はともに、新潮社が設立した「一般財団法人 新潮文芸振興会」が主催。

三島由紀夫賞は、作家・三島由紀夫の業績を記念し、1987年に創設。小説、評論、詩歌、戯曲を対象とし、「文学の前途を拓く新鋭の作品」に贈られる文学賞です。

山本周五郎賞は、大衆文学・時代小説の分野で昭和期に活躍した山本周五郎にちなみ、三島由紀夫賞とともに創設。「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品」に贈られる文学賞です。一応、対象となるのは「小説」となっていますが、それ以外の分野でも対象となる可能性があります。

両賞とも、前年4月1日より当年3月31日までに発表された作品が選考対象となります。

 

水と礫
藤原無雨 (著)

東京でのドブ浚いの仕事中の事故をきっかけに生まれ故郷へと戻ったクザーノは、弟分である甲一の後を追い、砂漠のむこうにあるという幻の町へ、ラクダのカサンドルを従え旅立った。父のラモン、祖父のホヨー、息子のコイーバ、孫のロメオ。何度でも回帰する灼熱の旅が、一族の目にしたすべての風景を映し出す。時を超え砂漠を越え、無限の魂の網の目が、いま、この瞬間に訪れる。第57回文藝賞受賞作。

旅する練習
乗代 雄介 (著)

第164回芥川賞候補作。

中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。
2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。
ロード・ノベルの傑作!

「この旅のおかげでそれがわかったの。
本当に大切なことを見つけて、それに自分を合わせて生きるのって、すっごく楽しい」(本書より)

リリアン
岸 政彦 (著)

この曲、
ただいま、おかえりって、
言い合ってるみたいやな。

街外れで暮らすジャズ・ベーシストの男と、近所の酒場で知り合った女。星座のような会話たちが照らす大阪の二人、その人生。人々の声が響く都市小説集。

犬がいた季節
伊吹 有喜 (著)

ある日、高校に迷い込んだ子犬。生徒と学校生活を送ってゆくなかで、その瞳に映ったものとは―。最後の共通一次。自分の全力をぶつけようと決心する。18の本気。鈴鹿でアイルトン・セナの激走に心通わせる二人。18の友情。阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件を通し、進路の舵を切る。18の決意。スピッツ「スカーレット」を胸に、新たな世界へ。18の出発。ノストラダムスの大予言。世界が滅亡するなら、先生はどうする?18の恋…12年間、高校で暮らした犬、コーシローが触れた18歳の想い―。昭和から平成、そして令和へ。いつの時代も変わらぬ青春のきらめきや切なさを描いた、著者最高傑作!。

八月の銀の雪
伊与原 新 (著)

耳を澄ませていよう。地球の奥底で、大切な何かが静かに降り積もる音に――。
不愛想で手際が悪い。コンビニのベトナム人店員グエンが、就活連敗中の理系大学生、堀川に見せた真の姿とは(「八月の銀の雪」)。会社を辞め、一人旅をしていた辰朗は、凧を揚げる初老の男に出会う。その父親が太平洋戦争に従軍した気象技術者だったことを知り……(「十万年の西風」)。
科学の揺るぎない真実が、傷ついた心に希望の灯りをともす全5篇。

とわの庭
小川 糸 (著)

帰って来ない母を待ち、〈とわ〉は一人で生き延びる。光に守られて、前を向く。暗い淵のなかに身を沈めて仰ぎ見る、透き通った光。「生きているって、すごいことなんだねぇ」。歌う鳥たち。草木の香り、庭に降りそそぐ陽射し。虹のように現れる、ささやかな七色の喜び。ちっぽけな私にも、未来、はあるのだ。読み終えると、あたたかな空気が流れます。本屋大賞第2位『ライオンのおやつ』に続く、待望の長編小説。

高瀬庄左衛門御留書
砂原 浩太朗 (著)

五十手前で妻を亡くし、息子をも事故で失った郡方の高瀬庄左衛門。
老いゆく身に遺されたのは、息子の嫁だった志穂と、手すさびに絵を描くことだけだった。
寂寥と悔恨を噛みしめ、韜晦の日々を送るが、それでも藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。

「決戦!小説大賞」でデビューし、文芸評論家・縄田一男氏に「新人にして一級品」と言わしめた著者。
藤沢周平、乙川優三郎、葉室麟ら偉大なる先達に連なる、人生の苦みと優しさ、命の輝きに満ちた傑作時代長編!

テスカトリポカ
佐藤 究 (著)

鬼才・佐藤究が放つ、クライムノベルの新究極、世界文学の新次元!

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。

 
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