大藪春彦新人賞受賞作家・西尾潤さんがマルチ商法にハマった実体験をもとに描く『マルチの子』が刊行

西尾潤さん著『マルチの子』(徳間書店)
第2回大藪春彦新人賞受賞作家・西尾潤さんによる、本邦初(!?)超リアルなマルチ商法エンターテイメント小説『マルチの子』が、徳間書店より刊行されました。
また、徳間書店文芸編集部noteでは、第1章全文公開も実施しています。
日本一わかりやすいマルチ商法の教科書!?
著者の実体験と最新事情の取材がミックスされた描写は、他の追随を許さないリアルさ。マルチの実情や意外性に、目からウロコが落ちまくること間違いなし!
【あらすじ】
最年少ゴールドランク昇格!
月収200万円突破!!
目指せ億万長者!!! からの… 地獄へようこそ
賢い姉、愛らしい妹に比べて自分には何もない。夢を持てず、鹿水真瑠子(しかみず・まるこ)は毎日をなんとなく過ごしていた。そんなある日、バイト先の掲示板で不思議な貼り紙を目にする。「磁力と健康セミナー・無料開催」。それは地獄への扉だった――。
認めてほしい。ただその一心で始めただけなのに、どうしてこんなことになってしまったのだろう。マルチ商法にハマった女性の“乱高下人生”をリアルに描く、ノンストップサスペンス!
SNSが氾濫している昨今、承認欲求は誰もが抱く身近なものです。マルチ商法は、そんな欲求を十二分に満たしてくれます。主人公の辿った運命は、明日のあなたのものかもしれません。
<第1章 全文公開 実施中!>
徳間書店文芸編集部noteでは、本書の第1章を全文公開しています。知られざるマルチの世界、ぜひ覗いてみてください!
★徳間書店文芸編集部noteより:https://note.com/tokuma_bungei/n/n0c8389c9ae54
発刊に寄せて 西尾潤さんコメント
大人になっても、自分自身が未完成な人ほど、他者に “承認” されることでやっと自分を認めることができます。情報弱者であり、未熟だった私はこの承認欲求地獄へとはまっていきました。それはやがて他人を、そして自分自身をも欺すことへと繋がっていきます。当時の体験と記憶を頼りに、マルチ・ネットワークビジネスの世界を描きました。お楽しみいただければ幸いです。
著者プロフィール
著者の西尾潤(にしお・じゅん)さんは、大阪府出身。ヘアメイク、スタイリスト。2018年「愚か者の身分」で第2回大藪春彦新人賞を受賞。受賞作を含む『愚か者の身分』でデビュー。
20歳でマルチ商法の世界に入り、最年少でランク保持者に。月収150万円を超えるが、結果700万円の借金を抱える生活に転落。その後、マルチ商法を離れて美容の世界へ入り、ヘアメイク、及び映画やドラマの衣装担当として数々の有名人と仕事を共にする。当時の体験が『マルチの子』の元ネタとなった。
実写版、主人公・真瑠子 現る!?

著者・西尾潤さん リアル主人公になりきり実演中!?
表紙装画と同じ、主人公・真瑠子の格好をして、宣伝用撮影に挑まれた著者の西尾潤さん。「今回のマルチ商法の話は実体験なので、ぜひ実写でも!」という編集部の案に快く対応!
そして完成した実写版がこちら!
リアルさを追求して、お顔の椿もあえて忠実に再現。こちらの素材は書店用POP等に活用される予定です。店頭で見かけた際は、ぜひ現物と比較してみて下さい。
マルチの子 西尾潤 (著) 実体験をもとに「マルチ商法」の深淵を描き切った震慄のサスペンス! |
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