【2021年本屋大賞】町田そのこさん『52ヘルツのクジラたち』が受賞

「2021年本屋大賞」が決定!
「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」を決める「2021年本屋大賞」の受賞作が決定しました。
「2021年本屋大賞」が決定!
2021年本屋大賞では、一次投票には全国の438書店より書店員546人、二次投票では305書店、書店員355人がノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。
順位と得票は次の通りです。
【ノミネート作品 順位】
大賞:町田そのこさん『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)365.5点
2位:青山美智子さん『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)287.5点
3位:伊吹有喜さん『犬がいた季節』(双葉社)286.5点
4位:伊坂幸太郎さん『逆ソクラテス』(集英社)248.0点
5位:山本文緒さん『自転しながら公転する』(新潮社)227.5点
6位:伊与原新さん『八月の銀の雪』(新潮社)227.5点
7位:凪良ゆうさん『滅びの前のシャングリラ』(中央公論新社)223.5点
8位:加藤シゲアキさん『オルタネート』(双葉社)169.5点
9位:宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』(河出書房新社)139.5点
10位:深緑野分さん『この本を盗む者は』(KADOKAWA)132.5点
大賞を受賞した町田そのこさんは、1980年生れ。福岡県在住。2016年「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。翌年、同作を含むデビュー作『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を刊行。今回の受賞作『52ヘルツのクジラたち』は、自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年の新たな魂の出会いを描き、昨年12月に「読書メーター オブ・ザ・イヤー2020」で1位を獲得、同12月に第4回未来屋小説大賞を受賞、さらに
今年3月には「啓文堂大賞」一般小説部門(小説大賞)を受賞しています。
翻訳小説部門の結果について
2021年本屋大賞の翻訳小説部門の結果は次の通りです。
1位:ディーリア・オーエンズさん『ザリガニの鳴くところ』(訳:友廣純さん/早川書房)
2位:ジャン=クロード・グランベールさん『神さまの貨物』(訳:河野万里子さん/ポプラ社)
3位:ラーラ・プレスコットさん『あの本は読まれているか』(訳:吉澤康子さん/東京創元社)
本屋大賞について
本屋大賞は、出版不況の中、「商品である本と、顧客である読者を最も知る立場にいる書店員が、売れる本を作っていく、出版業界に新しい流れをつくる、ひいては出版業界を現場から盛り上げていけないか」という趣旨で設立され、「NPO法人 本屋大賞実行委員会」が運営。書店(オンライン書店を含む)の書店員の投票によってノミネート作品および受賞作が決定されます。
【発表会 動画】
https://www.youtube.com/watch?v=sMzZJt_NqrE
52ヘルツのクジラたち 町田 そのこ (著) 「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」 52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。 自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。 注目作家・町田そのこの初長編作品! |
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【関連】
▼本屋大賞
▼全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」 2021年の受賞作を発表(2021年4月14日) – YouTube
▼52ヘルツのクジラたち|特設ページ|中央公論新社
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