【啓文堂大賞】 文庫部門「2016年 文庫大賞」 伊岡瞬さんの『代償』に決定
「啓文堂大賞」の文庫部門「2016年 文庫大賞」が、伊岡瞬さんの『代償』(KADOKAWA)に決まりました。
「啓文堂大賞」は、京王線・井の頭線沿線地域を中心に31店舗(2016年2月現在)を展開する啓文堂書店が主催。各出版社と啓文堂書店のジャンル担当の推薦により選定された10~15作品の候補作を、啓文堂書店全店で「候補作フェア」として1ヶ月間販売した中で、最も売上の多い作品が大賞受賞作となります。
なお、第2位は貫井徳郎さんの『微笑む人』(実業之日本社)、第3位は松宮宏さんの『まぼろしのパン屋』(徳間書店)でした。
大賞を受賞した『代償』については、12月から啓文堂書店全店において受賞記念フェアが開催されています。
代償 (角川文庫)
平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。運命は一転、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」。裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか?衝撃と断罪のサスペンスミステリ。
微笑む人 (実業之日本社文庫)
エリート銀行員の仁藤俊実が、「本が増えて家が手狭になった」という理由で妻子を殺害。小説家の「私」は事件をノンフィクションにまとめるべく取材を始めた。「いい人」と評される仁藤だが、過去に遡るとその周辺で、不審死を遂げた人物が他にもいることが判明し…。戦慄のラストに驚愕必至!ミステリーの常識を超えた衝撃作、待望の文庫化。
まぼろしのパン屋 (徳間文庫)
朝から妻に小言を言われ、満員電車の席とり合戦に力を使い果たす高橋は、どこにでもいるサラリーマン。しかし会社の開発事業が頓挫して責任者が左遷され、ところてん式に出世。何が議題かもわからない会議に出席する日々が始まった。そんなある日、見知らぬ老女にパンをもらったことから人生が動き出し…。他、神戸の焼肉、姫路おでんなど食べ物をめぐる、ちょっと不思議な物語三篇。
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