【第4回未来屋小説大賞】町田そのこさん『52ヘルツのクジラたち』が受賞 全国の「未来屋書店」「アシーネ」でフェアも
株式会社未来屋書店は12月25日、未来屋書店の従業員の中から選りすぐりの読書好きが選考する文学賞「第4回未来屋小説大賞」の受賞作を発表しました。
また、未来屋書店が運営する全国の「未来屋書店」「アシーネ」では2020年12月末より順次、「未来屋小説大賞フェア」が開催されます。
第4回未来屋小説大賞が決定!
第4回未来屋小説大賞の受賞作は、次の通りです。
<第4回未来屋小説大賞 受賞作品>
■大賞
町田そのこ(まちだ・そのこ)さん
『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)
大賞となった『52ヘルツのクジラたち』は自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年の新たな魂の出会いを描いています。
選考に携わった従業員の方からは「世界中で発せられている助けを求める声がいつか誰かに届いてほしい。そう願わずにはいられない、深い絶望の先にあたたかな希望が見える、感動の物語です。」と称賛の声が寄せらせました。
なお、その他の受賞作品は以下の通りです。〔敬称略〕
◎2位:『看守の流儀』(城山真一/宝島社)
◎3位:『あの日の交換日記』(辻堂 ゆめ/中央公論新社)
◎4位:『ザリガニの鳴くところ』(ディーリア・オーエンズ、訳:友廣純/早川書房)
◎5位:『透明な夜の香り』(千早茜/集英社)
受賞者プロフィール
大賞を受賞した町田そのこさんは、1980(昭和55)年生れ。福岡県在住。2016(平成28)年「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。選考委員の三浦しをんさん、辻村深月さんから絶賛を受ける。
翌年、同作を含むデビュー作『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を刊行。他の著書に『ぎょらん』『うつくしが丘の不幸の家』などがある。
未来屋小説大賞について
未来屋小説大賞は、未来屋書店の従業員の中から選りすぐりの読書好きが選考し、今一番売りたい本を決定する文学賞です。
「一般的には認知度が低い本であっても従業員が本の面白さを紹介し新たにスポットを当てることで、次のベストセラー作を生み出し、広く世に紹介していく」という趣旨のもと選考を行います。
「未来屋小説大賞フェア」 概要
未来屋書店では、同社が運営する全国の「未来屋書店」「アシーネ」にて2020年12月末から順次、「未来屋小説大賞フェア」を開催します。
<対象外店舗>
◎みらいやのもり岡山店(岡山県)および、Futura屋号店舗、TODAY‘s LIFE仙台は対象外です。
◎改装・閉店・休業などの都合により、変更となる場合があります。
52ヘルツのクジラたち 町田 そのこ (著) 「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」 52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。 自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。 注目作家・町田そのこの初長編作品! |
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