日販「ほんのひきだし」がコミックス第1巻売上ランキング(2021年1~3月)を発表 『DEATH NOTE短編集』が第1位 新作漫画では『九条の大罪』がトップ
書店取次大手の日本出版販売(日販)が運営するWebメディア「ほんのひきだし」では、2021年1~3月のコミックス第1巻の売上ランキングを発表しました。
今キテる漫画がわかる! コミックス第1巻ランキング(2021年1~3月)を発表!
「ほんのひきだし」では、「新しい漫画と出合うきっかけを作る」ことを目的に、コミックス第1巻の売上ランキングを4半期(3か月)単位で調査・集計し、発表しています。
このランキングは、集計期間中に第1巻が発売された「まだ若い作品」を、期間中の第1巻の売上のみで集計したものです。
2021年1~3月のランキング第1位は、『DEATH NOTE短編集』(原作:大場つぐみさん、漫画:小畑健さん/集英社)でした。2003年~2006年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され社会現象を巻き起こした『DEATH NOTE』(全12巻、コミック文庫版全7巻)の約14年半ぶりとなる新刊で、主人公・夜神月亡き後の世界を描いた短編「Cキラ編」「aキラ編」のほか、連載開始前に発表された読切などが収録されています。
続編・スピンオフ作品を除いた“完全新作”で最も売上冊数が多かったのは、『闇金ウシジマくん』の作者・真鍋昌平さんによる新連載『九条の大罪』(小学館/『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載)で、第3位にランクインしました。
ネットで悪徳弁護士と罵られながらも、道徳と法律を切り分け、依頼人の擁護につとめる「九条」という弁護士を主人公に、法律を知っているかどうかでいかに結果が大きく変わるのかをリアルに伝える物語となっています。
前作では、ヤミ金融業者と客たちを中心に“社会の暗部”が描かれましたが、今作は題材を〈今〉にアップデートしたともいえる内容です。
<コミックス第1巻ランキング(2021年1~3月)【日販調べ】> ※敬称略
※調査内容:2021年1月1日~3月31日に第1巻が発売されたコミックスを対象に、その第1巻の発売日~3月31日の売上冊数を集計(単巻作品、続編、スピンオフを含む/ファンブック、アンソロジーは除く)。
第1位『DEATH NOTE短編集』(原作:大場つぐみ、漫画:小畑健/集英社)
第2位『図書館戦争 LOVE&WAR 番外編』(弓きいろ、原作:有川ひろ/白泉社)
第3位『九条の大罪』(真鍋昌平/小学館)
第4位『ウマ娘 シンデレラグレイ』(漫画:久住太陽、脚本:杉浦理史、漫画企画構成:伊藤隼之介/原作:Cygames/集英社)
第5位『帝の至宝 特別編』(仲野えみこ/白泉社)
第6位『はたらく細胞WHITE』(漫画:蟹江鉄史、監修:清水茜/講談社)
第7位『鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ』(漫画:日森よしの、原作:たままる、キャラクター原案:キンタ/KADOKAWA)
第8位『ハイスコアガールDASH』(押切蓮介/スクウェア・エニックス)
第9位『鴨乃橋ロンの禁断推理』(天野明/集英社)
第10位『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』(原作:三条陸、漫画:芝田優作/集英社)
※Webメディア「ほんのひきだし」では、上位30位までのランキングを公開しています。
★URL:https://hon-hikidashi.jp/enjoy/127516
「コミックス第1巻ランキング」調査開始の経緯
すべてのコミックを対象とした従来のランキングでは、 “ランキングの常連”であるロングセラー作品の新刊が上位を占めることが多く、連載が始まって間もない作品や単巻で刊行される作品が読者に発見されにくいという背景があります。
一方で、漫画アプリやWebマガジンなど、コミックの連載媒体は増えており、2019年上半期には、1か月あたり平均150点ものコミックス第1巻が発売されています。
そのため、漫画好きの方でも新作をくまなくチェックすることは難しく、「せっかく新しい作品が世に出ても、その存在に気づきにくい」「今後の刊行に大きくかかわるはずの第1巻こそが売れにくい」という状況が、少しずつ深刻化していると考えられます。
そこで、「ほんのひきだし」では、そんな“まだ若い作品たち”にスポットを当て、漫画好きの方々が新しい作品に出合うきっかけを作り、「好きな漫画を応援する」「面白い漫画を誰かにすすめる」雰囲気を盛り上げることを目指し、コミックス第1巻だけで集計した売上ランキングの発表を開始しました。
★これまでに発表したランキングのアーカイブはこちら:https://hon-hikidashi.jp/tag/comic1st_ranking/
DEATH NOTE短編集 (ジャンプコミックス) 小畑 健 (著), 大場 つぐみ (原著) ◎夜神月とLの結末のその後を描いた「Cキラ編」 |
九条の大罪 (1) (ビッグコミックス) 真鍋 昌平 (著) 法とモラルの極限ドラマ、開幕! 国民的ダークヒーロー漫画『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平、最新作! なぜか厄介な案件ばかりを引き受ける弁護士・九条間人(くじょうたいざ)。 ある日、飲酒して轢き逃げをした半グレが、先輩の壬生に連れられて、九条のもとを訪ねる。 交通事故ひとつですら、常識がひっくり返る。知ってるだけで、人生が変わる。 神か悪魔か弁護士・九条! 【編集担当からのおすすめ情報】 掲載誌「週刊スピリッツ」でもアンケート1位を獲得し、早くも大反響を集めている本作! あなたに問いかける。 ウシジマファンはもちろん、より広くの人に届いてほしい作品です。 |
【関連】
▼第1位は『DEATH NOTE短編集』、新作漫画では『九条の大罪』がトップ! コミックス第1巻売上ランキング(2021年1~3月) | ほんのひきだし
◆『九条の大罪』最新第7集刊行記念!漫画家・真鍋昌平さん×霜降り明星・粗品さんの対談を公開 | 本のページ
◆日販「ほんのひきだし」がコミックス第1巻売上ランキング(2022年1~3月)を発表 『タコピーの原罪(上)』が第1位 | 本のページ
◆【第8回あゆみCOMIC大賞】真鍋昌平さん『九条の大罪』が受賞 | 本のページ
◆浅倉秋成さん『六人の嘘つきな大学生』が「ブランチBOOK大賞2021」を受賞! 杉基イクラさんによるあらすじ漫画も公開 | 本のページ