没後10年、北森鴻さんの古美術ミステリー「旗師・冬狐堂」シリーズが4カ月連続刊行! 装画は七原しえさん

北森鴻さんの古美術ミステリー「旗師・冬狐堂」シリーズが4カ月連続刊行!
徳間書店は、北森鴻さんの代表的シリーズ〈旗師・冬狐堂〉を徳間文庫より4カ月連続刊行します。第1弾として『旗師・冬狐堂【一】狐罠』を11月6日に発売しました。
「私は嘘を食って育つ魔性の女」――知られざる骨董業界の闇“目利き殺し”にダークヒロインが挑む!
著者の北森鴻さんは2010年に48歳という若さで逝去、今年没後10年の節目の年となります。
北森さんの代表的シリーズである〈旗師・冬狐堂〉は、店舗を持たない骨董商”旗師”宇佐見陶子を主人公にした傑作古美術ミステリー。2020年11月刊行の第1巻『旗師・冬狐堂【一】狐罠』から、全4巻を4カ月連続で徳間文庫にて刊行されます。
これまで、長編は講談社、短編集は文藝春秋と分かれて刊行されていた作品ですが、初めて一つの版元でシリーズをまとめて刊行されることとなりました。
文庫化にあたり、カバーを刷新。人気イラストレーターの七原しえさんが起用されました。
また、第1巻の作品解説は、『紅蓮館の殺人』(講談社タイガ)が累計3万部を突破し、いま注目の若手ミステリー作家・阿津川辰海さんが担当しています。
<旗師・冬狐堂(とうこどう)シリーズ刊行予定>
【一】狐罠(きつねわな)
2020年11月刊行
【二】狐闇(きつねやみ)
2020年12月刊行予定
【三】緋友禅(ひゆうぜん)
2021年1月刊行予定
【四】瑠璃の契り(るりのちぎり)
2021年2月刊行予定
【第1巻『狐罠』あらすじ】
店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う”旗師”宇佐見陶子。彼女が同業の橘薫堂から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。プロを騙す「目利き殺し」。意趣返しの罠を仕掛けようと復讐に燃えるなか、橘薫堂の外商の女性が殺され、陶子は事件に巻き込まれてしまう――騙し合いと駆け引きの世界を巧みに描いた極上の古美術ミステリーシリーズ、第一弾!
著者プロフィール
著者の北森鴻(きたもり・こう)さんは、1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1995年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。
1999年『花の下にて春死なむ』で第52回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。骨董や民俗学、料理や酒、明治初期の歴史など、広範な知識を生かし、端正な文章で綴られたミステリーで人気を博す。
〈香菜里屋〉、〈旗師・冬狐堂〉、〈蓮丈那智フィールドファイル〉などシリーズ多数。その他の著書に『共犯マジック』『うさぎ幻化行』『暁英 贋説・鹿鳴館』などがある。
2010年1月逝去。
旗師・冬狐堂一 狐罠 (徳間文庫) 北森鴻 (著) 私は嘘を食って育つ魔性の女 知られざる骨董業界の闇 徹夜必至! 北森鴻、没後10年。 |
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