「2020年全米図書賞」最終候補に柳美里さん『JR上野駅公園口』英語版

「2020年全米図書賞」最終候補に柳美里さん『JR上野駅公園口』英語版
アメリカで最も権威のある文学賞の一つである「全米図書賞」(National Book Award)の最終候補作が発表され、翻訳文学部門の最終候補作に柳美里さんの『JR上野駅公園口』英語版が選ばれました。
翻訳文学部門の候補は5作品で、選考結果は11月18日に発表されます。
【「2020年全米図書賞」翻訳文学部門 最終候補作】
◎Anja Kampmann, High as the Waters Rise
◎Jonas Hassen Khemiri, The Family Clause
◎Yu Miri, Tokyo Ueno Station
◎Pilar Quintana, The Bitch
◎Adania Shibli, Minor Detail
柳美里(ゆう・みり)さんは、1968年生まれ。神奈川県横浜市出身。1993年『魚の祭』で岸田國士戯曲賞を受賞。1994年『石に泳ぐ魚』で小説家デビュー。1997年『家族シネマ』で芥川賞を受賞。
なお、全米図書賞の翻訳文学部門では、2018年にドイツ在住の芥川賞作家・多和田葉子さんの『献灯使』英語版が受賞しています。
JR上野駅公園口 (河出文庫) 柳 美里 (著) 東京オリンピックの前年、出稼ぎのため上野駅に降り立った男の壮絶な生涯を通じ柳美里が描く、居場所を失くしたすべての人へ贈る物語 一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生まれた―東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのために上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国を。高度経済成長期の中、その象徴ともいえる「上野」を舞台に、福島県相馬郡(現・南相馬市)出身の一人の男の生涯を通じて描かれる死者への祈り、そして日本の光と闇…。「帰る場所を失くしてしまったすべての人たち」へ柳美里が贈る傑作小説。 |
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