【ハーベイ賞】マンガ部門を白浜鴎さん『とんがり帽子のアトリエ』』英語版が受賞 「アイズナー賞」最優秀アジア作品賞と2冠!

【ハーベイ賞】マンガ部門を白浜鴎さん『とんがり帽子のアトリエ』』英語版が受賞
アメリカで最も権威あるコミック賞の一つである「ハーベイ賞」マンガ部門の受賞作が発表されました。
2020ハーベイ賞が決定!
今年の「ハーヴェイ賞」が10月5日(現地時間)に発表され、白浜鴎さんの『とんがり帽子のアトリエ』英語版が「Best Manga」部門を受賞しました。「Best Manga」部門は、その年に英語に翻訳された作品のなかで最も優れた作品に贈られる賞です。
なお、受賞作の『とんがり帽子のアトリエ』英語版は今年7月にアイズナー賞の最優秀アジア作品賞も受賞しています。
また、今年は手塚治虫さんの「殿堂入り」も発表されています。
■「ハーベイ賞」マンガ部門by Kamome Shirahama (Kodansha Comics)by Nagata Kabi (Seven Seas)
※白浜鴎さんの『とんがり帽子のアトリエ』英語版
なお、ノミネート作品は以下の5作品でした。
Best Manga
◎H.P. Lovecraft’s At Mountains of Madness by Gou Tanabe (Dark Horse Manga)
――田辺剛さん『狂気の山脈にて ラヴクラフト傑作集』
◎The Man Without Talent by Yoshiharu Tsuge (New York Review Comics)
――つげ義春さん「無能の人」
◎The Poe Clan by Moto Hagio (Fantagraphics)
――萩尾望都さん『ポーの一族』
◎The Way of the Househusband by Kousuke Oono (VIZ Media)
――おおのこうすけさん『極主夫道』
◎Witch Hat Atelier by Kamome Shirahama (Kodansha Comics)
――白浜鴎さん『とんがり帽子のアトリエ』
白浜鴎さん プロフィール
白浜鴎(しらはま・かもめ)さんは、ビームコミックス『エニデヴィ』で漫画家デビュー。イラストレーターとしてもマーベルコミックス、DCコミックス、スター・ウォーズ等のアメリカンコミックスの表紙・挿画などを手がけている。
2016年より『月刊モーニングtwo』で『とんがり帽子のアトリエ』を連載開始。同作は日本での人気のみならず、フランス「Japan Expo Awards」をはじめ海外でも多くの漫画賞を受賞している。
★Twitter:https://twitter.com/shirahamakamome
ハーベイ・カーツマンとハーベイ賞について
『MAD』の生みの親であるハーベイ・カーツマン(1924-1993)は、漫画家であり、ポップカルチャーのアイコンでした。最も影響力のあるアメリカの風刺作家の一人である彼は、作家、アーティスト、デザイナー、編集者として先見性のある人物として知られており、彼が関わったほとんどすべてのプロジェクトでその能力を発揮していました。
1988年から毎年開催されているハーベイ賞は、彼に敬意を表して名付けられたもので、出版業界におけるクリエイターとその著書の功績を称えることを目的としています。
とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニングコミックス) 白浜鴎 (著) 小さな村の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい……。これは少女に訪れた、絶望と希望の物語。 |
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