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【訃報】児童文学作家・手島悠介さんが死去 「ふしぎなかぎばあさん」「盲導犬サーブ」など

児童文学作家の手島悠介(てしま・ゆうすけ=本名:手島秀晴)さんが3月17日、東京都内の病院で死去しました。85歳。葬儀・告別式は近親者で執り行われました。喪主は妻の治子さん。

 
手島悠介さんは、1935年、台湾市高雄市生まれ。戦争末期の11歳のときに東京に引き揚げます。学習院大学文学部哲学科中退。雑誌のライターを経て、1970年にヒロシマを扱った児童小説『かべにきえる少年』が学研児童文学賞に入選したのを機に創作活動に入り、1972年『手紙になったリンゴ』で児童文学作家としてデビュー。

1990年、「ふしぎなかぎばあさん」シリーズで日本児童文芸家協会賞を受賞。実話を基にした『がんばれ!盲導犬サーブ』は、NHKでテレビアニメ化、TBSでドラマ化されました。

主な作品に『二十八年めの卒業式』『飛べ!千羽づる』『天国へいったサーブ』『日本のみなさんやさしさをありがとう』『大地震が学校をおそった』『ぼく日本人なの?』『裁判とふしぎなねこ』『サングラスをかけた盲導犬』『星になった子ねずみ』など。

 

世の中への扉 盲導犬サーブ
手島 悠介 (著)

ロングセラー『がんばれ!盲導犬サーブ』と『天国へいったサーブ』を再構成して1冊にまとめた、サーブの物語決定版!

交通事故からご主人を守って大けがを負い、3本足になったサーブ。この勇敢な行動に奮い立った多くの人々が、目の不自由な人の暮らしやすい社会と盲導犬の地位向上のために力を尽くす!
サーブの生涯をたどりながら、人間と犬の絆や盲導犬を取り巻く社会の変化を描くノンフィクション。

ふしぎなかぎばあさん (フォア文庫)
手島 悠介 (著), 岡本 颯子 (イラスト)

広一はかぎっ子。算数のテストが35点で大ショック。おまけに学校から帰ってきてかぎがないことに気がつきます。そこに……。

 


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