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【訃報】俳人・伊丹三樹彦さんが死去 「青玄」を主宰 無季俳句、口語俳句、写俳など新しい俳句表現に挑戦

俳人の伊丹三樹彦(いたみ・みきひこ=本名:岩田秀雄)さんが9月21日、肺炎のため伊丹市の病院で死去しました。99歳。兵庫県出身。

 
伊丹三樹彦さんは、1920年生まれ。俳号は、兵庫県伊丹市に生まれ、同県三木市に育ったことに由来しています。日野草城さんに師事。1949年、草城さん主宰の「青玄」創刊に参加。1956年、草城さんの死去にともない、主幹として後を継ぎ、2005年に脳梗塞で倒れるまで約50年にわたって「青玄」を主宰。

定型を生かしながら季語に縛られない「超季定型」、「口語俳句」、句の区切りに空白を入れたり行を変える「分かち書き」を提唱し、俳句と写真を組み合わせた「写俳」運動も展開するするなど、新しい俳句表現を切り開きました。

なお、「青玄」は2006年1月号で終刊となりますが、伊丹さんは病から回復、晩年まで創作活動を精力的に続け、句集も次々刊行しています。

 
句集に『伊丹三樹彦全句集』『続・伊丹三樹彦全句集』『人中』『花仙人』『阿檀』『内外』『一気』『知見』『存命』など、写俳集に『巴里パリ』『バンクーバー夏物語』『瞬機の中欧』『メコン沃地』『日本秋彩』など。

ちなみに長女は、「青玄」の後継誌「青群」を主宰する俳人・伊丹啓子さん。

 

バンクーバー夏物語 (伊丹三樹彦写俳集 (7))
伊丹 三樹彦 (著)

俳句は人間採集の詩、写真は同じく人間採集の映像詩と考えている著者によるバンクーバーの夏を写す写真と俳句集。英訳付写俳集。

伊丹三樹彦全句集
伊丹 三樹彦 (著)

「スコールも甘受、頬殺ぎの民と牛」「茶を喫むと高き踵の雪落せり」 その空間の広がりに、天衣無縫な感性の自在性を感じさせる伊丹三樹彦の全句集。

俳歴60年・写俳歴20年・青玄460号記念出版。俳句現代派の旗手による句集・写俳集の全てを収載。

 


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