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【訃報】詩人・長谷川龍生さんが死去 元・日本現代詩人会会長

詩人で日本現代詩人会の元・会長の長谷川龍生(はせがわ・りゅうせい=本名:名谷竜生〔なたに・たつお〕)さんが8月20日、肺炎のため東京都内の病院で死去しました。91歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者で執り行われます。喪主は長男の名谷文朝さん。

 
長谷川龍生さんは、1928年生まれ。早稲田大学仏文科中退。小野十三郎さんに師事。1948年に詩誌『山河』、1952年に詩誌『列島』に参加。1960年に花田清輝さん、佐々木基一さん、安部公房さんらと「記録芸術の会」を結成し、総合芸術運動を推進。1953年『詩的生活』で高見順賞、1961年『知と愛と』で藤村記念歴程賞を受賞。

大阪文学学校校長、日本現代詩人会会長などを歴任。ちなみに田辺聖子さんは大阪文学学校の元生徒。

詩集に『虎』『泉(ファンタン)という駅』『直観の抱擁』『バルバラの夏』『マドンナ・ブルーに席をあけて』『泪が零れている時のあいだは』『立眠』など。詩論集、映画評論も多数刊行。

 

立眠
長谷川 龍生 (著)

憎しみと報復に覆われた世界に生きるための賢慮を捜して詩作という討たれの旅路をつづける詩人。終りなき旅の最中に訪れる束の間の眠り―立眠。その眠りの中でかいま見られたものとはなにか。扉を叩こうと、そこに立ちつくしているのはだれか。

 


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