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【訃報】翻訳家・鼓直さんが死去 『百年の孤独』など翻訳

翻訳家でラテンアメリカ文学者の鼓直(つづみ・ただし)さんが、4月2日に死去しました。89歳。岡山県出身。葬儀は近親者で営まれました。

 

ガブリエル・ガルシア=マルケス著『百年の孤独』

ガブリエル・ガルシア=マルケス著『百年の孤独』

鼓直さんは、1930年生まれ。1951年に東京外事専門学校イスパニア語学科(現・東京外国語大学スペイン語科)を卒業。メーカー勤務の後、龍谷大学講師、神戸市外国語大学助教授、神奈川大学助教授、法政大学教授などを歴任。2000年に法政大学を退職。法政大学名誉教授。

専攻はスペイン語でしたが、ミゲル・アンヘル・アストゥリアスの『緑の法王』、ノーベル文学賞を受賞したガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』、ホセ・ドノソの『夜のみだらな鳥』、アレッホ・カルペンティエールの『時との戦い』、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『伝奇集』など、多くのラテンアメリカ文学の翻訳で活躍。2009年秋に瑞宝中綬章を受賞。

著書に『ラテンアメリカの小説の世界』など。

 

百年の孤独
ガブリエル ガルシア=マルケス (著), 鼓 直 (翻訳)

蜃気楼の村マコンド。その草創、隆盛、衰退、ついには廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の、一人からまた一人へと受け継がれる運命にあった底なしの孤独は、絶望と野望、苦悶と悦楽、現実と幻想、死と生、すなわち人間であることの葛藤をことごとく呑み尽しながら…。20世紀が生んだ、物語の豊潤な奇蹟。

ラテンアメリカの小説の世界―想像力の目眩
鼓 直 (著)

ラテンアメリカに咲き誇った天才、ボルヘス、フリオ・コルタサル、ガルシア=マルケス…彼らの創造力の秘密を解き明かす。文学の奇跡のあらましを膨大辛苦の翻訳をへて、今、貧血症状の小説世界へ熱き新血を注ぐ。

 


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