【第21回手塚治虫文化賞】マンガ大賞はくらもちふさこさんの『花に染む』　新生賞には『昭和元禄落語心中』の雲田はるこさん

2017年4月26日 1:24 PM 受賞

【手塚治虫文化賞】マンガ大賞はくらもちふさこさんの『花に染む』　新生賞には『昭和元禄落語心中』の雲田はるこさん

第21回（2017年）手塚治虫文化賞が4月24日に発表され、マンガ大賞はくらもちふさこさんの『花に染む』に決定しました。

手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫さんの業績を記念し、手塚さんの志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設。

賞は、年間を通じて最も優れた作品に贈られる「マンガ大賞」、斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に贈られる「新生賞」、短編、4コマ、１コマなどを対象に作品・作者に贈られる「短編賞」、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる「特別賞」があります。

正賞は、フィギュア制作で知られる造形作家で、イラストレーターでもある横山宏さん製作のアトム像と賞状、副賞は大賞が200万円、新生賞、短編賞、特別賞は各100万円。

第21回は2016年に刊行されたマンガ単行本を選考対象とし、書店員やマンガ雑誌編集者ら約200人による「関係者推薦」の結果も参考に、8人の社外選考委員がポイント投票を行いました。選考委員の持ち点は各15点で、最高点を5点とし配分します（ただし5点満点は1作品のみ）。

この1次選考で上位を占めた作品の中から8作品が「マンガ大賞」の最終選考にノミネートされました。関係者推薦1位は『ゴールデンカムイ』。

ノミネート8作品は最終選考委員会で審議され、その結果、マンガ大賞にくらもちふさこ氏の『花に染む』が選ばれました。

また、選考委員それぞれが推薦する作者・作品について審議した結果、「新生賞」には雲田はるこさん（『昭和元禄落語心中』で、落語を巡る愛憎劇に高座の巧みな描写を織り交ぜた清新な表現に対して）、「短編賞」には深谷かほるさんの『夜廻り猫』、「特別賞」に秋本治さん（『こちら葛飾区亀有公園前派出所』40年の連載完結に対して）が選ばれました。

今回の選考委員は、次の方々です。〔敬称略〕

杏（俳優）／桜庭一樹（作家、新任）／里中満智子（マンガ家）／中条省平（学習院大学フランス語圏文化学科教授）／中野晴行（まんが編集者）／南信長（マンガ解説者）／みなもと太郎（漫画家・マンガ研究家）／ヤマダトモコ（マンガ研究者・明治大学米沢嘉博記念図書館）／朝日新聞社常務取締役編集担当／朝日新聞東京本社報道局文化くらし報道部長

なお、選考委員の方たちのコメントは http://www.asahi.com/shimbun/award/tezuka/2017prize/comments.html#result をご覧ください。

また、5月31日に贈呈式および記念イベントが開催され、150人を無料招待します。受賞者のくらもちふさこさんと秋本治さんによる対談もあります。

【贈呈式および記念イベント　概要】

●開催日時：5月31日午後4時～5時45分

●会場：東京・築地の浜離宮朝日小ホール

●申し込み方法：メール（tezukaevent@asahi.com）または、ファクス（03-3541-8999）で「手塚治虫文化賞事務局」へ。
　　　　　　　　希望者全員の郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記すること。

●締切：5月10日必着。抽選後、当選者された方には、参加証が送られてきます。

※詳細は http://www.asahi.com/shimbun/award/tezuka/2017prize/ をご覧ください。

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