「第27回手塚治虫文化賞」マンガ大賞最終候補8作品が決定
朝日新聞社が主催する「第27回手塚治虫文化賞」の最優秀作に贈られるマンガ大賞の最終候補作品が発表されました。
第27回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」最終候補作に8作品
第27回手塚治虫文化賞のマンガ大賞は、2022年に刊行・発表されたマンガ作品の中から、次の8作品が最終候補作品としてノミネートされました。最終選考委員会を経て4月下旬ごろ、朝日新聞紙上と朝日新聞デジタルで結果が発表されます。贈呈式は6月8日(木)に朝日新聞東京本社で開催予定。
<マンガ大賞 最終候補作品> (作品名は50音順/敬称略)
◎『海が走るエンドロール』(たらちねジョン/秋田書店)
◎『女の子がいる場所は』(やまじえびね/KADOKAWA)
◎『SPY×FAMILY』(遠藤達哉/集英社)
◎『タコピーの原罪』(タイザン5/集英社)
◎『チェーザレ 破壊の創造者』(惣領冬実/講談社)
◎『東京ヒゴロ』(松本大洋/小学館)
◎『ひらやすみ』(真造圭伍/小学館)
◎『ゆりあ先生の赤い糸』(入江喜和/講談社)
※なお、最終候補作は、7名の社外選考委員による投票、書店員・マンガ関係者による関係者推薦、読者による一般推薦をもとに選ばれました。(総得票1位は『SPY×FAMILY』 )
選考委員は、秋本治さん(漫画家)、里中満智子さん(マンガ家)、高橋みなみさん(タレント)、中条省平さん(学習院大学フランス語圏文化学科教授)、トミヤマユキコさん(ライター・東北芸術工科大学芸術学部准教授)、南信長さん(マンガ解説者)、矢部太郎さん(芸人・漫画家)の7名と、朝日新聞社の角田克さん(常務取締役編集担当)と喜多克尚さん(東京本社文化部長)です。
マンガ大賞の予想投票を実施!
今回、マンガ大賞をどの候補作品が受賞するかを予想する投票が実施されます。
「マンガ大賞」受賞作に投票した方から抽選で50名に第27回記念ピンバッジをプレゼント。3月31日(金)締め切りです。
★応募サイト:http://t.asahi.com/27tezuka
手塚治虫文化賞について
手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展・向上に大きな役割を果たした手塚治虫さんの業績を記念し、手塚さんの志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設したものです。
年間を通じて最も優れた作品に贈られる「マンガ大賞」のほかに、清新な才能を顕彰する「新生賞」と、短編・4コマ・1コマなどを対象とする「短編賞」、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる「特別賞」を選考委員の合議で決定します。
マンガ大賞には正賞としてアトム像と賞状、副賞として賞金200万円が贈られます。新生賞、短編賞、特別賞は各100万円。
★公式サイト:https://www.asahi.com/corporate/award/tezuka/
海が走るエンドロール 1 (1) (ボニータコミックス) たらちねジョン (著) 65歳を過ぎ夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子。そこには、人生を変える衝撃的な出来事が待っていた。海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、うみ子は気づく。自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだとーー。心を騒ぎ立てる波に誘われ、65歳、映画の海へとダイブする!! |
女の子がいる場所は (ビームコミックス) やまじえびね (著) 世界中の”女の子だから” 「ここに描かれている遠い国の少女と私たちは一緒だ。 「こんな世界が情けなくてやるせないけど 「わたしたちは結婚しないと生きていけないの?」 モロッコ、インド、アフガニスタン、そして日本……国も宗教も文化も違う10歳の少女たちの物語。 |
SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス) 遠藤 達哉 (著) 名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘”は心を読む超能力者! “妻”は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!! |
タコピーの原罪 上 (ジャンプコミックス) タイザン5 (著) 地球にハッピーを広めるため降り立ったハッピー星人・タコピー。助けてくれた少女・しずかの笑顔を取り戻すため奔走するが、少女を取り巻く環境は壮絶。無垢なタコピーには想像がつかないものだった。ただ笑って欲しかったタコピーが犯す罪とは…!? |
チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス) 惣領 冬実 (著) 1491年、11月。フィレンツェの大富豪ロレンツォ・デ・メディチに見込まれたアンジェロは、各国から貴族や有力市民の子弟が集まる名門・サピエンツァ大学ピサ校に入学、一人の青年と出会う。彼の名はチェーザレ。スペイン出身で、父は教皇庁のナンバー2という名門貴族。はるか昔、全ヨーロッパを支配し巨大な帝国を築いた英雄と同じ名を持つ青年は、のちに現代政治学の祖・ニッコロ・マキァヴェッリの名著『君主論』のモデルとなり政治の天才と謳われた人物だった……。 15世紀のイタリア、ルネッサンス時代。現代政治学の祖・マキァヴェッリに「理想の君主」とまで謳われながら、歴史の闇に葬られた英雄チェーザレ・ボルジア。争いに向かおうとする不穏な時代に、全ヨーロッパ統一という野望を抱いた男の戦いの物語。 |
東京ヒゴロ (1) (ビッグコミックススペシャル) 松本 大洋 (著) 人は漫画を生きるのか。 大手出版社を早期退職した漫画編集者の塩澤。 仕事か、表現か、それとも友情か。 松本大洋が初めて描く漫画家漫画、初めて語られる創作哲学。 |
ひらやすみ (1) (ビッグコミックス) 真造 圭伍 (著) 心救われる、もらった平屋モラトリアム。 生田ヒロト、29歳、フリーター。定職なし、恋人なし、普通ならあるはずの?将来の不安も一切ない、お気楽な自由人です。そんな彼は、人柄のよさだけで、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえさんから、タダで一戸建ての平屋を譲り受けることに。そして、山形から上京してきた18歳の従姉妹・なつみちゃんと2人暮らしを始めました。しかし、彼の周りには生きづらい“悩み”を抱えた人々が集まってきて… 連載前から雑誌「BRUTUS」でも紹介されるなど、各メディアも大注目の真造圭伍最新作。 【編集担当からのおすすめ情報】 |
ゆりあ先生の赤い糸(1) (BE LOVE KC) 入江 喜和 (著) かつて姉の影響でバレエをやっていた伊沢ゆりあ50歳。現在は手芸教室の先生として地味ながらも幸せに暮らしている。そんなある日、物書きの旦那が渋谷のホテルで昏倒し、救急車で緊急搬送される。病院に駆けつけるとそこにいたのは旦那と見知らぬ美青年。診断はクモ膜下出血。緊急手術をし一命は取り留めたが、旦那はいっこうに目覚めない。そして後日、病院で再開した美青年の口から語られたのは信じがたい話で・・・・・・。 |
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