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【第21回手塚治虫文化賞】「マンガ大賞」候補作品が決定

第21回手塚治虫文化賞の「マンガ大賞」候補作品が決定しました。

手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展・向上に大きな役割を果たした手塚治虫さんの業績を記念し、手塚さんの志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設したものです。

 
昨年刊行された単行本(シリーズ作品も含む)を対象に、8人の社外選考委員によるポイント投票(持ち点15点、最高5点は1作品のみに配点可)と、書店員・マンガ関係者による推薦(1位は『ゴールデンカムイ』)をもとに8作品が選ばれました。

 
もっとも優れた作品に与えられる「マンガ大賞」のほかに、清新な才能を顕彰する「新生賞」と、短編・4コマ・1コマなどを対象とする「短編賞」を選考委員の合議で決定します。

 
マンガ大賞には正賞としてアトム像と賞状、副賞として賞金200万円が贈られます。新生賞、短編賞、特別賞は各100万円。

 
選考結果は4月下旬の朝日新聞紙面で発表される予定です。贈呈式は、5月31日(水)に東京・浜離宮朝日ホールで開催。

 
なお、「マンガ大賞」最終候補作品は以下の通りです。〔敬称略〕

『クジラの子らは砂上に歌う』 梅田阿比/秋田書店 
『ゴールデンカムイ』 野田サトル/集英社 【書店員、マンガ関係者推薦1位】
『SAD GiRL』 高浜寛/リイド社
『昭和元禄落語心中』 雲田はるこ/講談社
『トクサツガガガ』 丹羽庭/小学館
『ど根性ガエルの娘』 大月悠祐子/白泉社
『花に染む』 くらもちふさこ/集英社
『レインマン』 星野之宣/小学館

 
また、選考委員は、次の方々です。〔敬称略〕

杏(俳優)/ 桜庭一樹(作家、新任)/里中満智子(マンガ家)/中条省平(学習院大学フランス語圏文化学科教授)/中野晴行(まんが編集者)/南信長(マンガ解説者)/みなもと太郎(漫画家・マンガ研究家)/ヤマダトモコ(マンガ研究者・明治大学米沢嘉博記念図書館)/朝日新聞社常務取締役編集担当/朝日新聞東京本社報道局文化くらし報道部長

 

クジラの子らは砂上に歌う 8 (ボニータ・コミックス)
泥クジラの深層を進むチャクロたちは、過去の記録が壁を埋め尽くす“ミゼンの部屋”に辿り着く。そこで見つけたのは、かつてこの部屋で悪霊として誕生した“ミゼン”の記録…。小さな闇が光になろうとした、そんな悲しい記録だった。

 
ゴールデンカムイ 9 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
不死身の杉元。新撰組、鬼の副長・土方。ついに出遭ってしまった…二人。手を組むのか? 殺し合うのか? 『金塊』を巡る闘争は新たな局面へ…!!? そして、ついに…ついに表紙を飾った脱獄王・白石の過去の「恋」と「脱獄」の駆け引き、脱獄浪漫編も収録。枠にも檻にも収まらぬ! 面白さ常識外れな第9巻!!!!!!!!

 
SAD GiRL
生きていこう、まるで挫折したことがないかのように――
主婦・村上詩織は睡眠薬の過剰摂取により救急搬送され、翌日、失踪。二度と戻ることはなかった……
時に滑稽なほど墮ちて、墮ちて、墮ち切った先に意外すぎる結末が……
人生の奈落でそっと輝く珠玉の中短編集。

真っ当な社会生活から脱落した女の果てしない転落を透徹した眼差しで描く表題作の他、若くして他界した“仲間”に捧げる『ロング・グッド・バイ』、揺れる家族のひと時を切り取った『My Mellow Christmas』、など、初邦訳2作を含む傑作5編を収録。

 
昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)
都内でただ一軒残っていた寄席が焼失。燃え盛る炎から間一髪救い出された八雲は、自分の落語に絶望しながらも、なんとか生き延びた。それから幾日、春の東京に訪れたある日。与太郎こと三代目助六は、小夏との念願を叶えた事を知る。満開の桜の中、ようやく八雲に正直な気持ちを伝えようとする小夏。そんな中、「助六」の落語が聞こえてきて、二人を温かく包むーー。

 
トクサツガガガ(9) (ビッグコミックス)
読めば思わずうなずいてしまう!
話題の「特撮オタク」コメディー!!

 
ど根性ガエルの娘 2 (ヤングアニマルコミックス)
家族が崩壊して壮絶な幼少期を過ごし、娘(大月悠祐子)は高校生の頃、包丁を握った。「これで父と母を――」。そして今度は不眠、拒食、過食、引きこもり……。衝撃の家族エピソードを実娘が描く、家族再生の第2巻。

 
花に染む 7 (クイーンズコミックス)
花乃が大前、楼良が中、雛が落。弓道の全国大会に3人でチームを組んで出たいと願う雛。花乃も雛のその想いに、中学時代、陽大と陽向とともに組んだチームの思い出を重ねていた。陽大の逆鱗に触れてマンションを追い出された楼良は、彼が生まれ育った町・倭舞に行って陽大の過去を知って意外ともいえる行動に出る。そしてそんな中、雛が率いる茴香女子大学弓道部で、全国大会の出場メンバーの選出が行われ…!? 激動の第7巻!

 
レインマン 3 (ビッグコミックススペシャル)
「謎」と「意識」が渦巻く壮大なドラマ

「私には脳がない。」
その代わりに、無数の並行世界に住む、無数の自分と繋がる主人公・瀑(たき)。
人間の脳を模式化するロボット・B レインが、世界の根源を知るため、突如激しく暴走しはじめる。
立ち向かう瀑!! 両者の最終対決の行方は・・・!?
そして『レインマン』は、第2部「霊(スピリット)」に突入―――
あの秀吉も、レインマンとのつながりがあった・・・!?
レインマンが世界に与える影響が、徐々に明らかに・・・!!

 
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