気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『いい人なのに嫌われるわけ』人類は現代社会で生きるのに向いていなかった!? 「あの人、いい人だけどなんか嫌い」その理由を注目の「進化心理学」で解説!

石川幹人さん著『いい人なのに嫌われるわけ』

石川幹人さん著『いい人なのに嫌われるわけ』

石川幹人さん著『いい人なのに嫌われるわけ』が扶桑社より刊行されました。

 

よかれと思ってやっているのにどうして?

一見「いい人」のはずなのに、なぜか人をモヤモヤさせて嫌われてしまう人、あなたの周りにもいませんか?

 
【アドバイスさん】…なんでも教えてくれるけど、上から目線で偉そう

【孤高のリーダーさん】…………率先して動くが、人がついてこない

【八方美人さん】………………誰にでも優しいけど、どっちつかず

【人助けさん】……親切だけど、自分の株を上げたいのが見え見え

【即断即決さん】……………決断は速いけど、思慮が浅くて短絡的

その人自身は周囲の人の役に立とうと、よかれと思って行動しているのに逆効果になってしまう……。

その理由を、生物学的な進化の観点からヒトの心理を解明する「進化心理学」を研究する石川幹人さんは、「本能で感じるいい人と、現代のいい人は違うから」だと言います。

 
たとえば、「おいしそうなものを見ると、食欲を我慢できずについ食べて、太ってしまう」という経験はありませんか?

石川さんによると、その理由は「私たちの祖先が食料を争うような厳しい環境下にいたため、食料があったら、あるだけ食べて飢えに備えていた特徴が引き継がれているから」だと言います。

 
このように、人間が進化によって獲得した特徴や性質が、現代社会では問題になってしまうことがありますが、これは人間関係にも同じことが言えるのです。

 
本書では、17タイプの「いい人なのになぜか好かれない人」を進化心理学の観点から分析。「こんな人、いるいる!」と共感しながら読み進めるうちに、現代社会におけるコミュニケーションのコツがわかります。

職場の同僚や友人に対して「いい人なのに付き合いづらいな」と感じている人や、「ひょっとしたら自分も嫌われているかも」と感じている人は必見です。

 

著者プロフィール

著者の石川幹人(いしかわ・まさと)さんは、1959年生まれ。東京都出身。進化心理学者、明治大学情報コミュニケーション学部教授、博士(工学)。

東京工業大学理学部応用物理学科(生物物理学)卒業。松下電器産業(現・パナソニック)で映像情報システムの設計開発、ホームページ知的検索システムなどの研究開発に従事したのち、通商産業省(現・経済産業省)の国家プロジェクト「第五世代コンピュータプロジェクト」に参画し、人工知能研究に従事。明治大学文学部助教授、同教授、米国デューク大学客員研究員、明治大学情報コミュニケーション学部学部長、同大学院長を歴任。大学で教鞭を執る傍ら、科学リテラシー教育や科学コミュニケーションの啓蒙活動にも力を入れている。『チコちゃんに叱られる!』『サイエンスZERO』(NHK)ほか多くのテレビやラジオ番組に出演。

著書に『その悩み「9割が勘違い」』(KADOKAWA刊)、『生物学的に、しょうがない!』(サンマーク出版刊)ほか多数

 

いい人なのに嫌われるわけ
石川幹人 (著)

なんでも教えてくれるのに、上から目線で恩着せがましい。
みんなに優しいのに、誰にでもいい顔をしてはっきりしない。
理想が高いのに、絵空事ばかりで行動が伴わない。
リーダーシップがあるのに、ひとりよがりで突っ走る。etc.

「いい人」のはずなのに、なぜか人をモヤモヤさせて嫌われてしまう人、あなたの周りにもいませんか?
そんな人間関係の謎を、進化心理学の専門家である著者が「サルからヒトへの進化」「狩猟・採集時代から文明社会への変化」という視点から解き明かします。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です