『しまおまほの おしえてコドモNOW!』子どもの世界って、大人が想像しているものを全然超えちゃう!! しまおまほさんがインタビューで子どもの“今”に迫る!
しまおまほさん著『しまおまほの おしえてコドモNOW!』が、小学館より発売中です。
本書は、ファッションサイト「Web Domani」で連載された、小学生へのインタビューを通して子どもの“今”を探る、人気ルポエッセイ(連載は2021年6月に終了)です。漫画家・エッセイストのしまおまほさんが、2017年の連載スタートから5年間ほぼ毎月、小学生ひとりずつ(+ご家族も)インタビューし、彼ら彼女らとの対話から見えた「コドモの今どき」を、描き下ろしのイラストを交えながらレポートしました。
本書は、36人にインタビューした連載記事に、幼児教育学者・小川博久さんへのインタビューと、しまおさんが長年ラジオで共演しているRHYMESTER(ライムスター)宇多丸さんとの“おしえてコドモ対談”を加えて単行本化したものです。
“普通”の子どもたち36人へのインタビューには驚きと発見が満載!
たとえば、塾特待生の9歳男子「あおぺ」に聞いた将来の夢は?
あおぺ:研究者か、宇宙飛行士か、考古学者。
まほ:なれそう。
あおぺ:ちょっと前まではトラック運転手。
まほ:あれ、全然違う(笑)。じゃあ、妹にはどんな大人になってほしい?
あおぺ:あーたん?
まほ:そう、アイドルとか、先生とか……。
あおぺ:いや、あーたんは好きなように生きればいい。
たとえば、イマドキの小学生姉妹「ツムちゃん」(8歳)と「コズちゃん」(6歳)の将来の夢は?
ツム:3年間ディズニーランドに住む。
父:オレはいやだ。
まほ:わたしもムリ(笑)。コズちゃんは?
コズ:朝ちゃんぽん、昼ちゃんぽん、夜ちゃんぽーん!
まほ:すぐ叶いそう(笑)。ちゃんぽん、本当に好きなのね。
おいでやす小田さん「しまおさんだから引き出せた子どもの『個』」
このインタビューの“キモ”は、親でも先生でもない、利害関係の外にいる大人が、子ども目線でも大人目線でもなく、子どもと対等に話をするということ。
「何が好きだ、嫌いだ、何が得意か、友だちの名前教えろと矢継ぎ早に質問され……よくわからないままおしゃべりして帰る、という子ども自身には『?』な1日だったと思います」と、しまおさん。
◎なんかさーコイツ(アヤタ)が「もうお兄ちゃん飽きたからあげるよ」って言い出してさ-。(双子の“兄”ハルタくん・10歳)
◎あ、最後に小学生らしいこと言ってもいいですか?(はーちゃん・10歳)
◎子どもの義務じゃないからね。国民の三大義務は「納税・勤労・教育」だから。(のどかくん・11歳)
しまおさんだからこそ引き出せた名言(迷言)の数々。「親がいないところだとこんな話をするんだ」と、親も驚く子どもの“リアル”が本書には満載されています。
本書を読んだおいでやす小田さんからは、「しまおさんに乗せられてキラキラ話す子どもたちの姿が目に浮かび、『よーそんなん知ってんなー!』と驚きました」とのコメントが。
しまおさん自身も、「『コドモ』とひとまとめにはとてもできないひとりの人物の始まりの物語。そしてその始まりの瞬間は、年を重ねたわたしたちにもまだあるんじゃないかって、そう思えた大切な経験となりました」(本書「はじめに」より)。
お子さんがいらっしゃる方はご自身のお子さんと重ねて読むもよし、お子さんがいない方はご自身の子ども時代と重ねて読むもよし。すべての“大人”が楽しめる“コドモ”にまつわるエンターテインメントエッセイをご堪能ください!
著者プロフィール
著者のしまおまほさんは、1978年生まれ、多摩美術大学美術学部二部芸術学科卒業。漫画家・エッセイスト。
1997年、高校生の時に描いた漫画『女子高生ゴリコ』でデビュー。雑誌や文芸誌でエッセイや小説を発表するほか、ラジオのパーソナリティとしても活躍。2015年に第一子を出産。
著書に『まほちゃんの家』『マイ・リトル・世田谷』『ガールフレンド』『スーベニア』『家族って』などがある。
※写真は本書にちなみ、6歳当時のまほちゃん。
しまおまほのおしえてコドモNOW! しまお まほ (著) しまおまほが巷のコドモにインタビュー! 漫画家、エッセイストといった肩書きのみならず、ラジオパーソナリティなど多方面で活躍するしまおまほ。そんな彼女が、ファッションサイト『Web Domani』で連載していた企画『おしえてコドモNOW!』がこの度待望の単行本に。 【編集担当からのおすすめ情報】 |
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