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『考える親鸞 「私は間違っている」から始まる思想』「己の正しさを疑わない」言説ばかりの現在に贈る、気鋭の研究者による親鸞論

碧海寿広さん著『考える親鸞 「私は間違っている」から始まる思想』(新潮選書)

碧海寿広さん著『考える親鸞 「私は間違っている」から始まる思想』(新潮選書)

碧海寿広さん著『考える親鸞 「私は間違っている」から始まる思想』(新潮選書)が、新潮社より刊行されました。

今なお随一の人気を誇る、国民的高僧・親鸞。はたして、その魅力とは? 西田幾多郎、三木清、吉本隆明、鶴見俊輔などの親鸞論を読み解き、その思想の核心に迫ります。

 

なぜ親鸞は日本人を魅了し続けてきたのか? その魅力と影響を検証

なぜ親鸞は今もなお語り続けられるのか? その魅力は何か――。『入門 近代仏教思想』『仏像と日本人』などの著書で、日本人と仏教の関係を問い続けてきた研究者が、国民的高僧・親鸞の人気の理由に迫ります。

 
<あらすじ>

近代以降、右翼から左翼、文学者や哲学者まで、あらゆる論客がその魅力や影響を熱く語り続けてきた国民的高僧・親鸞。なぜ日本人は、かくもこの仏教者が好きなのか――。

「罪悪感の思想家」「宗教の解体者」など、それぞれの親鸞論を深く読み解き、「絶対他力」「自然法爾」といった親鸞思想の核心に迫る。「己の正しさを疑わない」言説ばかりの現在に必読、気鋭の研究者による親鸞論の決定版!

 

本書の構成

序章 親鸞と日本人

第一章 俗人の仏教
1 非僧非俗
2 魂のずっと奥のほう

第二章 「罪悪感」の思想家
1 悪人正機
2 煩悶と懺悔のループ

第三章 弟子として考える
1 『歎異抄』
2 高僧に憧れて

第四章 超越と実存のあいだ
1 絶対他力
2 仏は唯一と知る人よ

第五章 異端の精神史
1 法難と本願寺
2 或る歴史家の闘争

第六章 宗教の終焉
1 自然法爾
2 終わりなき思想

終章 アイ・アム・ロング

 

著者プロフィール

著者の碧海寿広(おおみ・としひろ)さんは、1981年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。近代仏教研究。武蔵野大学准教授。

龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員などを経て、2019年4月より現職。2013年、第29回暁烏敏賞・第一部門(哲学・思想に関する論文)入選。

著書に『近代仏教のなかの真宗』(法藏館)、『入門 近代仏教思想』(ちくま新書)、『仏像と日本人』(中公新書)、『科学化する仏教』(角川選書)など。

 

考える親鸞 「私は間違っている」から始まる思想 (新潮選書)
碧海寿広 (著)

日本人の「知的源泉」に親鸞あり!
「己の正しさを疑わない」言説ばかりの今こそ、親鸞が必要である――。

 


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