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『自分の免疫力を知る方法』免疫機能のレベルは高めのレベルを保つほうが安心!

廣川勝昱さん著『毎日を快適に過ごすために 自分の免疫力を知る方法』

廣川勝昱さん著『毎日を快適に過ごすために 自分の免疫力を知る方法』

廣川勝昱さん著『毎日を快適に過ごすために 自分の免疫力を知る方法』が、あさ出版より刊行されました。

 

免疫機能のレベルには個人差がある

免疫機能の重要性は知っていても、ご自分の免疫機能のレベルがどの程度なのかを知らない人が大半ではないでしょうか。

本書では、免疫の仕組みについて概説するとともに、その免疫機能のレベルを測定する一つの方法を紹介。自分の免疫機能レベルを知って毎日の生活に役立て、より健康的で快適な日々を送りましょう。

 
◆定期的に、改善すべき点があるかどうか、ご自分の生活習慣全般を見直す ※本書より一部抜粋

◆感染症に対する免疫機能のレベルは誰でもわかるように測定できる ※本書より一部抜粋

 

本書の構成

第1章 免疫は感染症にどのように働くのか

第2章 ストレスの影響は個人差が大きい

第3章 自分に合った正しい食生活をおくる

第4章 免疫力向上の知恵を身につける

第5章 免疫力を測定する

巻末資料 自分の免疫力をもう少し知りたい方へ

 

著者プロフィール

著者の廣川勝昱(ひろかわ・かついく)さんは、1964年、東京医科歯科大学医学部卒業、病理学を専攻。東京医科歯科大学名誉教授。

1972~1974 年、アメリカ国立衛生研究所(NIH)に留学。1981~1994年、東京都老人総合研究所(現・東京都健康長寿医療センター)免疫病理部長。1994年、東京医科歯科大学医学部病理学教授就任、退任するまでの間、医学部長、副学長を併任。2005年から東京医科歯科大学名誉教授、新渡戸記念中野総合病院病理診断科部長。2006年から株式会社健康ライフサイエンス代表取締役。

 

自分の免疫力を知る方法~毎日を快適に過ごすために
廣川勝昱 (著)

免疫・ワクチンという言葉は、今のコロナ禍の最中では、毎日の新聞に出ない日はなく、かなり馴染み深いものになりました。
そこで、本書では、一般の方々にも免疫についてより深い理解をしていただこうと思います。

免疫系は巷でいわれているように、ウイルスや細菌などの多くの病原体からの感染から身体を守る大切なシステムです。
実は、免疫系は感染に対抗するだけでなく、がんにも対抗するシステムでもあります。
2人に1人はがんになるという時代ですから、その重要性はいうまでもないことです。

「ワクチン」という言葉も、はしか、百日咳、BCG、天然痘などと関連して、古くから知られています。
2020年初頭、新型コロナ感染がパンデミックになり始めたころ、筆者も医療に関わる一人として、ワクチンは当然第一選択肢であろうと思っていました。
にもかかわらず、対応が1年以上遅れたことは、政府はもちろんですが、政府関連機関にいた医療関係者の責任も重いと思います。
つまり、サイエンスをしっかりと理解できる素地が政府機関周辺の人に少ないのだと考えられます。

今回のワクチン接種について、最初に高齢者を対象としたのは、免疫系の機能が加齢に伴い低下しているので、その選択は間違っていなかったと思います。
しかし、2021年の7月時点においては、新型コロナの感染率と重症者数はワクチン接種がほとんど進んでない40代、50代に多く、高齢者では少ないという結果として表れています。
しかし、もしワクチン接種をもっと早く40代、50代を含めて行っていれば、今のような感染の広がりはなかったはずです。

感染に対抗する免疫系の機能は、そのレベルについてはかなり個人差があることがわかっています。
つまり、年齢差、男女差、生活環境による違い、ストレス環境により、免疫機能のレベルの違いが明らかなのです。
年齢が若くても、免疫機能の低下している方が散在的にいるはずで、そういう方はコロナに感染すると重症化する可能性が高くなります。

この免疫機能のレベルの違いは、感染後の症状でわかります。
PCRでは陽性であっても、症状の全くでない人、軽い症状で済む人、かなりの症状が出る人、重症になる人といろいろです。
これら症状の違いは、その方々の免疫機能のレベルの違いを反映しています。
ワクチン接種が済んでいれば、そのウイルスに対抗する免疫機能が働き、症状がでても軽く済み、あるいは全くでないことも多いのです。
ただ、ワクチンというのは、ターゲットが狭いですから、ウイルス変異株に対する有効性が問題となるわけです。

免疫系は感染の時だけ働くわけではないのです。
われわれの環境には細菌・ウイルス・カビなどたくさんの病原体があり、免疫系はそれらのからだの中への侵入を防いでいるのです。
時々、何でもない薬の副作用により、免疫系が壊れ、周囲の病原体が一斉に体内に侵入することがあります。
それは恐ろしいことに死をもたらすこともあります。
ですから、免疫機能のレベルはある程度高めのレベルを保つほうが安心できることは、おわかりになると思います。

さて、免疫機能のレベルには個人差があることが、おわかりいただけたと思いますが、そのレベルを測定する方法を本書では紹介しています。
免疫系にはいろいろな組織・細胞がありますが、血液中のリンパ球に絞って測定しました。
専門用語で言いますと、それらはT細胞とその仲間、B細胞、NK細胞で、それぞれの数を測定します。
数だけでなく、T細胞が周辺の病原体に出会った時の反応程度も、見ています。

今のコロナ禍にあって、感染に対抗する免疫の重要性については、多くの人々が知るようになりました。
本書では、その免疫機能のレベルを誰でもわかるように測定できることをご理解いただき、そしてそれを毎日の生活に役立て、より健康的で快適な生活を送る一助としていただければと思います。
(はじめに より)

 


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