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『男コピーライター、育休をとる。』電通コピーライターが驚愕した「男の育休」のリアル

魚返洋平さん著『男コピーライター、育休をとる。』

魚返洋平さん著『男コピーライター、育休をとる。』

魚返洋平さん著『男コピーライター、育休をとる。』が、大和書房より刊行されました。

「男性も育休を取ろう」と会社から言われても、「何をするの?」と疑問に思うケースも。本書は、その知られざる実状を「男性会社員」の立場からまとめたノンフィクション体験記です。

 

分かってなさすぎた男の、超的外れ予想

大手広告代理店の電通で、コピーライターとして勤務する著者の魚返洋平(うがえり・ようへい)さん。
魚返さんが育休直前に考えた1日のスケジュール予想は、以下のようなものでした。

世間一般に言われる「授乳は3時間おき」という話を聞けば、図のように「授乳を20~30分して、約3時間休んで、また授乳」と思いがち。

上の円グラフでいえば「●」などの部分だけ、何かしらのお世話が発生する、というイメージでした。
しかし、それは、「甘い、甘い…甘すぎるっ!!」と、すでに子を持つ人たちからお叱りを受けそうなほど甘いものでした。

そう、生後1カ月のリアルな1日はこう!

「●」の瞬間だけお世話するなんて、とんでもない。すべてのお世話が線、いや「面」でつながってしまうのです。

 
こうして、生後1カ月前後の乳児の世話は、「授乳→オムツ→あやす」を絶え間なく続ける”育児スパイラル”に陥るのです。

そこに「自分の時間」や「ぐっすり眠る」などという贅沢は入る余地は一切ありません。
1時間かけてランチは、優雅。映画をちょっとでも観ようなんて、もはや貴族。
これが、もし「ワンオペ育児」だったら、どれだけエグイか……。

夫が育休を取れば、必然的に妻の育児への大変さを共有できます。

 

仕事の快楽に匹敵する「黄金の時間」

しかし、男性が育休を取る醍醐味は、それだけにとどまりません。
そのひとつは、ずっと一緒に赤ちゃんといなければ立ち会えない「黄金の瞬間」です。

 
赤ちゃんが言葉にもならない音を、初めて口から出した瞬間。
沐浴を終えて、赤ちゃんを泣かすことなく服を着せ、寝かしつけられた瞬間。
便秘気味で心配していたところ、ウンチをしっかり出した瞬間。

 
著者の魚返さんは、これらに出会えると「いいコピーが降りてきた、というのに匹敵する」と言います。
そして、そのあとに飲むお酒は美味しい、と。

 
このエピソードは、まだまだ育休序盤のお話。
本書では、保活やパパ友関連の話はもとより、お金やキャリアの心配などへの疑問にも答えます。

 
男性が育休を取るとは、どういうことか? 夫婦共働きで育児をするとは、どういうことか? そして、家族を持つということは、どういうことか?

本書は、新しい世代の働き方・家族像を考えるきっかけに相応しい一冊です。

 
<『男コピーライター、育休をとる。』とは>

株式会社電通のオウンドメディア「ウェブ電通報」にて、2017年7月~2018年9月まで連載された人気コラム。

連載初期からエッセイストの小島慶子さんがツイッターで言及するなど、その更新に多方面から注目が集まる人気コラムでした。

本書は、同コラムを大幅に加筆・修正し、さらに約4万5000字を加筆したものになります。
(図版原案:著者/制作:鈴木成一デザイン室)

 

本書の構成

第1章 育休を開業しよう

第2章 おっぱい、ウンチ、そして育休

第3章 育休への道

第4章 乳母車で街へ出る

第5章 わが家の保活体験記

第6章 5つの育休Q&A

第7章 育休の終わり、すべての始まり

第8章 「イクメン」にはうんざりだけど

第9章 育休から戻ってみたら(前篇)

第10章 育休から戻ってみたら(後篇)

第11章 隠れ子ども嫌い

第12章 続・わが家の保活体験記

第13章 デイアンドハーフの育児休暇

 

魚返洋平さん プロフィール

著者の魚返洋平(うがえり・ようへい)さんは、1981年東京生まれ。(株)電通 コピーライター。

早稲田大学第一文学部演劇映像専修を卒業後、電通に入社。第2クリエーティブ局などを経て、2019年現在の所属はCDC。

競馬からアイスクリームまで、パンフレットからテレビCMまで、業種や媒体を問わず、言葉の仕事に携わる。受賞歴は、ADFEST銀賞(フィルム部門)、ACC CM FESTIVALクラフト賞(ラジオCM部門)、新聞広告賞、TCC新人賞ほか。

近年は、東京都渋谷区の「渋谷区基本構想」、未来像「ちがいをちからに変える街。」、シティプロモーション「YOU MAKE SHIBUYA」などを手掛けた。

趣味は、各国のクラフトビール。2012年より作詞活動も。

 

男コピーライター、育休をとる
「ウェブ電通報」の話題コラム、待望の書籍化!
約4万5000字の大幅加筆! ほぼ半分が書き下ろし!

■「会社員の男性」から見えた育休のリアル
政府が男性の育休取得率を「2020年までに13%」という目標を掲げるなか、第1子誕生とともに6カ月間の育休を取ったコピーライター。
身近に経験者がいない”未知の領域”へ、どう立ち向かったのか?

1時間かけてランチは、なんて優雅。
仕事帰りに映画は、もはや貴族。
余暇など、宇宙の彼方に消えてしまった。
けれども、仕事の醍醐味に匹敵する、「黄金の瞬間」が待っている。

不安・奮闘・面白さに満ちた「6カ月の育休+その後」

■男性が育休を取る前に読んでおきたい”ガイドブック”
「男が育休とって、何するの?」
「年収下がりそうだし、お金が心配」
「キャリアに響くんじゃ……」

男性がいざ育休を取ろうと考えても、漠然とした不安や素朴な疑問をどこで聞けばいいのか?
本書は取得への道のり、職場復帰など、一度はぶつかる問題を余すことなく伝える一冊。

■「働き方改革」の先にある、新しい家族像のヒント
育休中にできることは、乳児の世話だけではない。
第30希望まで出せる壮絶な「保活」。
ルーティン化する育児で、マンネリに陥る毎日。
女性の職場復帰に伴う、時短勤務の現実。
それらは、夫婦二人が同時に体験することで、ようやく共有できるもの。

「夫婦で子育てしながら働く」とは、どういうことだろうか?

夫婦でいること、家族でいること、そして、働くということ。それらを改めて見つめ直す、新世代のための本。

 


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