『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法』「なんで私だけが掃除しなきゃいけないの?」そのイライラは「やること」と「ゴール」がわかれば即、解決!
本橋ひろえさん著『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法 これなら家族で分担できる』(イラスト:アライヨウコさん)が、主婦の友社より発売中です。
「私だけが大変!」その不満を解消
「風呂掃除をしたと言っても、バスタブをこするだけだから、床は水アカで白くカピカピ」
「食器を洗ってくれたけど、裏は油でギトギト。シンクの周りも水びたしのまま」
「ありがとう」と作り笑顔で礼を言うものの、イライラが止まらない」
……本書を制作するにあたって423名にアンケートをとったところ、8割の人がそんな思いを抱いているようでした。本書では、その方々の代表として、1組の夫婦が漫画を通してガイドしてくれます。
掃除が大変になる3つの理由
なぜ掃除が大変なのか。それには3つの理由があります。
1.汚れてから掃除するから
2.場所別、用途別の洗剤で掃除するから
3.掃除道具が使いにくいから
ひとつずつ見ていきましょう。
1 汚れてから掃除するから
汚れは毎日、少しずつたまります。例えば、ホコリ。ふわふわしている状態であれば、簡単にふきとれますが、アブラと混ざると頑固な汚れに。ひどい汚れになると強力な洗剤を使っても元通りにならないことも。
キッチンのアブラ汚れも、あたたかいうちは、拭きとれば洗剤なんていりません。放っておくと汚れが地層のように積み重なり、最初についた汚れはコールタール状にかたまってしまいます。いったんひどい汚れになってしまうと、時間と手間をかけても、もとのきれいさに戻すことができない場合もあるのです。
2 場所別、用途別の洗剤で掃除するから
洗剤は場所別・用途別でそろえる必要はありません。洗剤は「汚れ別」に選ぶべきです。
洗剤で落とすべき汚れの種類は4種類しかありません。その汚れにぴったり合った洗剤を使えば、汚れはスッと落ちるものなのです。それができるのは本書で紹介する5つのナチュラル洗剤です。
「ナチュラル洗剤は体や環境にやさしいけれど、汚れ落ちはよくない」と思い込んでいる人も多いのですが、それは違います。「風呂用」「トイレ用」などの場所別の合成洗剤は、その場でいちばん多い汚れを落とすために作られているので、性質の異なる汚れには効果がないことも。
3 掃除道具が使いにくいから
例えば、一般的によく使用される、使い古したタオルを縫って作った布ぞうきんは、掃除には向きません。なぜかというと、乾きにくいから。時間がたつと雑菌が繁殖して、嫌なニオイがします。小学校のときの掃除の時間を思い出す人も多いのではないでしょうか。それをマイクロファイバークロスで作られたぞうきんに変えると、拭き掃除はびっくりするほど簡単になります。
ほかにも、掃除道具が原因で掃除が嫌いになっている人は少なくないことでしょう。汚れにちゃんと届かないブラシ(古歯ブラシなど)、出し入れしにくい場所にしまった掃除機、触るのもイヤなブラシ、いつも湿っているスポンジ……。
そういうもののひとつひとつが、やる気をそいでしまうのです。
ナチュラルクリーニング講師・本橋ひろえさんがレクチャー
では一体、何をどうしたらいいのでしょうか?
教えてくれるのはナチュラルクリーニング講師・本橋ひろえさん。 ナチュラルクリーニングを始めて24年。全国各地で10年以上講演。近年はオンライン講座にも力を入れて、ナチュラルクリーニングを普及しています。
本橋さんの理論的でわかりやすい講座を受けて、掃除にハマる男性も多いのだとか。
必要な洗剤はたったの5つ
ナチュラルクリーニングで使う洗剤は、たったの5つ。重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウム、アルコール、石鹸です。
これらを、汚れの種類(大きく分けてたった4つ)にあわせて選びます。少ない手間で、汚れ落ちの効果はバツグン。 手荒れもしないし、力もいりません。
掃除をラクにする考え方
ところで、汚れってそもそも何でしょうか?
私たちは、掃除をすることで、なんの汚れを落としているのでしょう?
そのために何をしていますか?
一体、ゴールはどこ?
普段、あまり考えずに「掃除」をする人がほとんどですが、実は、これらが「見える化」されると、ラクに汚れが落ちるようになり、家族で分担もしやすくなります。
ナチュラルクリーニングは昭和の掃除法ではない
ナチュラルクリーニングというと、昭和の時代に行われていたような掃除法がイメージされることも多いですが、本橋ひろえさんのナチュラルクリーニングは違います。
また、「ナチュラルクリーニングは汚れが落ちにくい」。そう思う人がいるとしたら、洗剤の選び方や使い方が間違っています。
ナチュラルクリーニングは理論に基づいた実践しやすい方法
本橋ひろえさんのナチュラルクリーニングは、 ただ洗剤の使い方を伝えるだけではありません。
「なぜその洗剤を使うの?」 「どうしてその作業をしなきゃいけないの?」といった基本的なハウツーを、 理論に基づいて解説してくれます。
その内容は、小学生でも理解できるわかりやすさ。「なるほど、そうだったのか!」と目からウロコが落ちる人も多いそうです。だから、男性も子どもも、取り組みやすいのです。
どれくらいの頻度で掃除するかや使いやすい道具もわかる
本書では、家に汚れがたまりやすい場所を、どれくらいの頻度で掃除すればいいのか、 頻度別、テーマ別に解説しているのも大きな特徴。
また、本橋ひろえさんが徹底的に試して、使いやすい道具、そしてない方が掃除がラクになるグッズも教えてくれます。
家族が進んで掃除するようになってほしい
本橋ひろえさんの講座でも、 「どうしたら家族が協力してくれるようになりますか?」という質問がとても多いそうです。
「そんなときに参考になる本があれば、という気持ちでこの本を作りました」という本橋さん。
「掃除の必要のない人はいません。私の本心は“協力”ではなく“自立”。家族というチームの一員として、誰もが当事者として家事を担ってほしいのです」。
本書では、家族で掃除シェアに成功した実例も紹介。
やることがわかれば、家族で分担しやすいのはもちろん、1人暮らしで掃除をしなきゃいけないシーンでもラクにできます。 参考にすれば、快適なおうち時間を過ごせるようになる一冊です。
本書の構成
PART1
汚れって何? 使う洗剤との関係は?
目からウロコの掃除の真実!
PART2
やることがわかると分担もラクラク
まずおさえておきたい掃除TOP8
PART3
毎週、毎月、季節ごと…
定期的に掃除しておきたいところをピックアップ
PART4
厳選グッズが助けてくれる
掃除お役立ちグッズ&ないと掃除がラクになるもの
PART5
こうして家族で掃除を分担しています
掃除シェア成功実例
著者プロフィール
著者の本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)さんは、北里大学衛生学部化学科(現・理学部化学科)卒業。化学系の企業に就職し、化学事業部にて水処理事業、化学薬品販売、合成洗剤製造などを担当。
結婚後、専業主婦として家事を担当。子どもが生まれ、自身と同じアトピー体質であったことから、改めて主婦として洗剤に興味を持つ。掃除、洗濯、洗剤を主婦目線で、かつ化学的に解説するナチュラルクリーニング講座を始め、10年以上がたち、東京を中心に全国に広がっている。現在は、オンライン講座にも力を入れている。
著書に『ナチュラルおそうじ大全』『ナチュラルおせんたく大全』『ナチュラル洗剤そうじ術』など。
やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法 ー これなら家族で分担できる ー 本橋 ひろえ (著) なんで私だけが掃除してるの?そのイライラを解決。使うのは5つの洗剤だけ:重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウム、アルコール、石けん。 |
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