【第37回日本SF大賞】白井弓子さんの漫画『WOMBS(ウームズ)』に決定
第37回日本SF大賞の結果が25日に発表され、白井弓子さんの漫画『WOMBS(ウームズ)』(小学館)に決定しました。
また、特別賞に庵野秀明さんが総監督を務めた映画『シン・ゴジラ』(監督:樋口真嗣さん、准監督・特技統括:尾上克郎さん/東宝)が選ばれています。
日本SF大賞は、日本SF作家クラブが1980年に創設し、主催している賞です。毎年9月1日から翌8月31日までの1年間に発表された作品を対象としています。
第34回より、候補作選出にあたって「エントリー制」を導入。日本SF作家クラブ会員だけでなく、一般のファンや読者も、同等の権利でエントリーに参加できます。
エントリーされた作品のなかから、日本SF作家クラブ会員の会員投票によって、5作品ほどの最終候補作品が選ばれます。そして、「選考委員の討議」により、最終候補作品のなかから日本SF大賞が決定します。
エントリーできる作品は「出版物や映像作品、および現実に起きた出来事や製品も含む」となっており、「はやぶさ帰還」などの出来事や、「ボーカロイド」「ASIMO」などの製品も対象となります。
エントリーの際の評価基準は、SFとしてすぐれた作品であり、「このあとからは、これがなかった以前の世界が想像できないような作品」や「SFの歴史に新たな側面を付け加えた作品」となります。
自薦・他薦は問わず、同人誌、インターネット上の活動、自主制作ゲーム・動画・音楽等、インディーズの作品全般もエントリーできます。
今回の賞の贈賞式は4月21日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで行われます。
詳しい選考内容については、後日、日本SF作家クラブ公式サイトに掲載予定です。
転送兵マナ・オーガが辿り着いたのは、アルメア軍曹の部隊とはまったく異質の、もうひとつの転送隊だった。
マナをめぐり交錯する、軍上層部や転送部長たち思惑。陰謀。そんな中、マナが自らの目で目撃することになった故郷の姿。明かされていくアルメア軍曹やサウラ中佐の過去。原生生物ニーバスの部族・クリムゾンと転送隊との隠された関係。
ファーストとセカンド、それぞれが目指した移民の惑星・碧王星で、あらゆるものが衝突し融合し、戦争の歴史を形作っていく。
そして、いつ果てるとも知れないドロ沼の戦争は、ついにその終局へ向かって加速度を増していく。マナたち転送兵を抗いがたい運命に巻き込みながら…
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▼第37回日本SF大賞・受賞作決定! – SFWJ:日本SF大賞
▼SF大賞エントリー(@SFawardentry) | Twitter
▼日本SF作家クラブ(SFWJ) 公式ウェブサイト
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